長野市民会館(2011年閉館)跡に、新しい長野市役所第一庁舎と合築された「長野市芸術館」が2016年5月8日に開館しました。メインホールのこけら落としは8日でしたが、11日には芸術館3階の「アクトスペース」でこけら落としの演劇公演がありました。
アクトスペースは、長野芸術館内の演劇・ダンス主体の多目的ホール独自の名称で、全国でもここにしかない名称です。
「長野市芸術館アクトスペースと 門前町長野の小劇場のためのイヤーブック THE ACT(ジ・アクト)」が発行されました。28ページほどの冊子で、今後芸術館で無料配布されます。
その「THE ACT(ジ・アクト)」に、「善光寺横の劇場から、長野市芸術館へ ~まちと映画館の視点を交えて~」という文章を寄稿しました。明治の初め、善光寺に隣接していた常磐井座(ときわいざ)や三幸座(みゆきざ)、また権堂にできた千歳座(現・相生座)などが、今の長野市の劇場のルーツであることを書いてみました。
映画館と劇場の区分がはっきりするのは、第2次大戦後のことで、それまでは芝居や演劇を行う劇場が、映画の上映や催し物など市民ホールの役割も担ってきました。
長野の演劇文化発祥の地は、やはり善光寺界隈です。
機会がありましたら、お手にとってご覧ください。(小林竜太郎)