善光寺表参道・中央通り沿いのお茶屋さん「蔦の園」(つたのえん)が、10月末で閉店しました。場所は問御所町ですが、新田町交差点の昭和通りより南側の中央通り沿いに、これほど立派な伝統的な蔵づくりの町屋の建物は、他にもうありません。

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 『長野銀座 いま・むかし』(2000年発行)によると、蔦の園は、
「明治25年、初代文治郎が市内横町に茶の卸小売業を開店。昭和5年、現住所の問御所町に新築本店として開店しました」とあります。
 今の建物は、やはり昭和初期の建築なのでしょう。奥にも立派な蔵が見えます。これから蔦の園の建物がどうなるかは、まだうかがっていません。

 すぐ近くには、「山喜園本舗 戸谷茶店」(お店の方によると、昭和60年に建て替えたとのこと)もあります。長野のまちは、お茶屋さんが本当に多いです。それだけ茶の湯が盛んだったこともわかります。
(小林竜太郎)

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