以前、昭和24年(1949)4月に長野商工振興会が発行した『長野市とその周辺』という本には、今はなくなってしまった銭湯がたくさん載っていることを紹介しました。 004 2つあった銭湯「亀の湯」.

 かつてあった銭湯の跡地を、昭和33年の住宅地図をもとに訪ねてみることにしましょう。

 今回は、西町にあった「柳の湯」です。

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 西町といっても、南北の通りではなく、東西の「官庁通り」に面していました。西町の大門町との境です。
 柳の湯は、写真の信金大門町支店の西側の、今は駐車場になっている場所にありました。写真左側の車の所(たかの写真館駐車場)は、昭和30年代当時は、美容院となっていました。

 今となっては、奥行きは5台分程の駐車場で、傾斜地でもあるので、ここに銭湯があったというのは、にわかに信じられません。しかも、この官庁通り沿いには、西に歩いて2分程の所に、現在も続いている「亀の湯」(諏訪町)もあって、銭湯の激戦地だったと思われます。

 昭和40年代の地図を見ると、柳の湯だった場所は、大同生命長野支店になっています。

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