いよいよ、051 よみがえる門前町最大の年中行事でもお知らせした「ながの祇園祭 御祭礼屋台巡行(ごさいれい やたいじゅんこう)」が7月15日の当日を迎えます。
まちでは、屋台巡行の経路などが書かれたパンフレットが配られていました。
北は善光寺境内、南は長野駅前までの広範囲を、お先乗りの白馬と少年、4か町(権堂町、南石堂町、新田町、元善町)の屋台が巡行することは、門前町の一体感を感じる意義ある日となることでしょう。
最も早い権堂町は、7時15分に秋葉神社を出発。再び権堂へと戻ってくるのは、17時頃となる見込みです。
北石堂町は置き屋台で参加し、11時から16時30分まで、信金石堂支店前で、長唄が披露されます。
ところで、この屋台巡行は3年ぶりの開催とパンフレットに書かれていますが、3年前は善光寺御開帳に合わせて行われましたので、7月の祇園祭として行われるのは、5年ぶりとなります。
その5年前(2007年)は、善光寺本堂再建三百年で盛り上がりました。
だとすると、今年の開催にはどういう意味があるのでしょうか? もともとは、毎年行われてきた行事ですから、特に意味はなくてもいいのですが、意味がなくてこれだけ多くの人が動く祭りが復活できるはずはないと考えてしまうのです。
国では3年前から、各市町村ごと、歴史まちづくり法による「歴史的風致維持向上計画」の認定を進めていて、今後、長野市も認定を目指すことになりました。これには、建物ばかりでなく、伝統的な祭礼行事も含まれます。
それぞれの町にとって大事なのは、他にはない、その町らしさです。
いまの長野は、新幹線の金沢への延伸も見据え、民間でもそのことを急速に模索しようとしています。今年の屋台巡行の開催は、長野が門前町らしさを取り戻そうとすることに多くの人が共感し、参加しつつある、大きな時代の転換点を意味しているのかもしれません。