門前町の昔の暮らしを知るなら、この1冊という本を紹介します。
『「善光寺町」の民俗』
(長野市誌民俗調査報告書 第3集)
長野市誌編さん委員会民俗部会編
平成7年、長野市発行、A5判、185頁
研究成果がまとめられた本で、非売品です。長野市立・
県立図書館でご覧ください。
民俗というと難しそうですが、書かれていることは、
明治の終わりから昭和の初めに生まれた方から聞き取りを
した、この町の生活の一部始終です。
商店、宿坊、旅館、祭り、季節の過ごし方、食事、子ども
たち、・・・・。様々なことが書かれています。
たとえば、西町で大正の後期に生まれたある人は、
それぞれのマチ(民俗学ではカタカナを使います)にこんな
印象を持っていました。(33〜34ページ)
横沢町・・・職人のマチ
桜枝町・・・麻屋のマチ
西町・・・・古着屋のマチ
伊勢町・・・商人のマチ
東町・・・・問屋のマチ
大門町・・・昔からの商売のマチ