大正3年(1914)、東之門町に「長野演芸館」が開館しました。
長野演芸館は、長野市初の、常設の映画館
(いつも上映している映画館)でした。
演芸館は、映画全盛期の昭和30年代を過ぎて、
昭和40年代に入っても営業を続けていましたが、昭和48年
(1973)に閉館しました。
善光寺のすぐ近くに長い間映画館があったというのは、
それだけ門前が賑やかな場所だった証拠ですね。
現在、演芸館の跡は、画廊・喫茶ロートレックになっています。
権堂の相生座の今があるのも演芸館のおかげです。
経営難に陥っていた権堂の千歳座を買い取り、相生座という
名前にして経営に乗り出したのも、演芸館でした。
そのため、演芸館が株式会社になる創立総会をした日
(1917年12月25日)が、相生座の創立記念日になっているのです。
開館した頃の長野演芸館(山口高治郎氏蔵)