2年に1度、全国各地にある善光寺とゆかりのある寺が会員になっている「全国善光寺会」の総会が長野市で行われます。これを「善光寺サミット」といいます。

 今年2013年は、その2年に1度の「善光寺サミット」の年で、11月19日・20日に開かれます。講演会には、瀬戸内寂聴さんが招かれます。

 今年は、全国善光寺会が設立されて、20周年の節目でもあります。

 全国善光寺会の会員は、現在、北は北海道から南は鹿児島まで、200以上の寺や神社となっています。

 首都東京を中心に日本がある、歴史のまち京都を中心に日本があるなどというとらえ方ができますが、善光寺を中心にした日本、いや世界があるというとらえ方も存在するのです。

 何気なく暮らしていると忘れがちですが、善光寺は、各地の人にとっての精神的な中心地、聖地となっています。善光寺と深い縁で結ばれていると信じてくれている人たちが各地に大勢いるのです。そういう方からは、善光寺は崇高な存在ですし、その門前で暮らす人たちも、同じく崇高な存在に見られています。

 私は門前町の案内ガイドをしてきて、これまで全国各地から訪れる方とふれあう機会がありました。善光寺についてある程度知っていることも大事ですが、全国各地の地名や諸事情についても知っていないと失礼なことになると、気が付かされました。

 自分が旅先で、善光寺のことを大事に思っていたり、よく知りたいといった人と出会ったら、嬉しいです。それと同じで、門前の人も、謙虚に各地のことを知ろうとする気持ちが、突き詰めていくと、おもてなしにつながるのではないかと思います。

 
 
 

 

ページ先頭へ