善光寺表参道の大門町を通りかかると、白い工事シートで覆われ、解体業者の名前が掲示がされた建物がありました。藤屋(The Fujiya Gohonjin)南側の、元「茶房 夢屋」の建物です。あんみつやソフトクリームのお店で、善光寺大門のバス停前という好立地もあり、観光客の多い日には大勢の人でにぎわっていました。

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 夢屋のホームページがまだ残っていました(2013年6月現在)。写真もありました。こちら

 人気のお店で、いろいろなブログでも紹介されています。「夢屋 善光寺」「夢屋 長野市」などで検索してみてください。

 蔵造りの町屋なので、おそらく藤屋と同じ大正時代か、昭和の初めに建てられたのでしょう。
 しかし、もとから飲食店だったわけではありません。
 大正14年(1925)発行の地図によれば、ここは「北沢足袋店」となっています。
 また、昭和33年(1958)発行の地図には「蛇の目ミシン」、昭和45年(1970)には、「電音」と書かれていて、様々に業種を変えて、今に至っていることがわかります。

 市民が日用品の買い物をする色合いがしだいに薄れ、観光のまちへ。移り変わる大門町を見続けてきた建物でした。 

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