今年の芸術・文化によるコミュニティ創造事業・演劇「S高原から」の上演が終わりました。関係者の皆様、たいへんお疲れさまでした。

 今回も会場となったのは、魅力的な建物「城山公民館別館 旧蔵春閣」でした。
 この建物の所在地は、「長野市大字長野箱清水2462番地」です。地区としては、箱清水なのです。

 ところが、城山公民館(本館)は、「長野市大字長野東之門町2462番地」です。そう、こちらは東之門町なのです。
 番地は同じでも、なぜか本館は東之門町、旧蔵春閣は箱清水で、地区が分かれています。

 また、箱清水は北側の山手を除き、×丁目となっているのに、この旧蔵春閣は住居表示が実施されない、番地のみの、独立した場所になっています。

 そうなった経緯を私はまだ未調査なのですが、地区があやふやの例外的な場所に、この旧蔵春閣が立地しているのは、興味深いと思います。

 確かに地域にありながら、日常のコミュニティとは独立した不思議な異空間が、旧蔵春閣であり、そこで、日常から非日常へといざなってくれる演劇が繰り広げられているのです。また、ここは、まちを見下ろす高台にあり、文化的にも長野のシンボル的な場所です。
 建物のよさ以外でも、旧蔵春閣で演劇を続けることには大きな意義があると思います。

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