これまで、かつてあった銭湯の跡地を紹介してきましたが、現役で営業している所も紹介しましょう。

 まずは、諏訪町の「亀の湯」です。

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 「亀の湯」は、大正7年(1918)の創業といいます(参照:川崎史郎氏の10月6日「週刊長野」記事)。東之門町にあった「鶴の湯」が2007年に閉じてからは、善光寺から一番近い銭湯になりました。

 かつて桜枝町にも同名の「亀の湯」という銭湯がありました。そちらは明治35年(1902)頃からあったそうですから、それよりは遅れてできたものと思われます。

 この亀の湯は、諏訪町とはいえ、「官庁通り」の北側にあります。広い官庁通りが境ではないのは、この亀の湯の北側の道の下を「鐘鋳(かない)川」が流れていて、その川を境に、北側が長門町、南側が諏訪町になっているからです。

 このように銭湯は、歴史の古い主要な川に接していることがよくあります。実際に東之門町の「鶴の湯」は湯福川に沿っていましたし、次回紹介したい「アルプス温泉」は南八幡川沿いにあります。銭湯にとって排水は大事だったため、川沿いは好立地だったのでしょう。

 リンク:銭湯〜昔ながらの「裸の社交場」〜(週刊長野)

 

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