私にとっての「ご近所」は、だいたい徒歩5分で行ける範囲です。

 昨年(2011年)12月に、長野駅と善光寺の間にある問御所町に引っ越してきて半年になりますが、今さらながら、その前後で、「ご近所」にはいくつも、若い世代が新しい場所を構えていたことに気がつきます。


チャンネルブックス(ch.books)(南県町) 2011年7月オープン。2012年春からはカフェも営業。

オープンアトリエ「風の公園」(上千歳町) 2012年1月オープン

YADOKARI in ながのHOUSE(北石堂町) 2012年1月オープン


 かるかや山西光寺の横に入口がある「YADOKARI in ながのHOUSE」。長野市では、3軒目のゲストハウス。


 それぞれは、どんなポジションで運営されているのでしょうか。

 チャンネルブックスが発行するフリーペーパー「チャンネル vol.6」には、門前カフェ案内のマップが載っていて、ここには北は「カフェ トケトケ」(横沢町)から、南はチャンネルブックスまでが載っています。

 風の公園が発行した「古き良き未来地図」 (1冊100円)は、北は「Roger(ロジェ)」(上西之門町)から、南は風の公園、チャンネルブックス付近までがカバーされています。

 また、YADOKARI in ながのHOUSEのサイトでは、「長野・善光寺界隈で一番小さいゲストハウス」と紹介しています。

 こうしてみると、それぞれが、善光寺門前というエリアのつながりの意識で動き、活動をしていることがわかります。これは、とても興味深い現象だと思うのです。 

 ご近所を「南の門前」と私は名付けてみました。

 ご近所で最新鋭の施設は、TOiGO(トイーゴ)なのに、TOiGOの周辺であることはアイデンティティーにはなっていなくて、「門前」があって、その南に位置する自分たちなわけです。かつてデパートや大型店、金融機関が集まってきたこの付近は、独自のブランドを築いたかに見えました。でもそのインパクトは、善光寺にはかなわなかった・・・。
  
 長野のまちづくりにとって、「善光寺」「門前」というキーワードがいかに大事か、古いものが大事か、まちづくりにかかわる方々に考えていただきたいと思います。

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