古書店で、大正時代に五明館扇屋旅館(大門町)が発行した
「善光寺案内」という地図を購入しました。その地図の一部が
下の写真です。
この地図の右端、善光寺境内北東(現在の城山公園西交差点の
付近)に「三幸座(みゆきざ)」という劇場が描かれています。
三幸座のあゆみをまとめてみましょう。
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<三幸座略年表>
明治19年頃 善光寺境内東(城山公園交差点付近)にできる
(それまで今の善光寺事務局の場所にあった
「常磐井座(ときわいざ)」が移転し、三幸座となる)
明治41年 「一府十県連合共進会」の開催に伴い、善光寺境内北東
(この地図に描かれた場所)に移転
大正4年7月2日~ 芸術座公演で、松井須磨子が舞台に立つ
大正時代後半 三幸座から「長野劇場」に名称変更
映画館としても営業
昭和8年 長野劇場廃業
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三幸座がこの地図の場所で営業していたのは、明治41年からわずか
10年ほどにすぎなかったことになります。その意味で、この地図は
とても珍しいものです。
しかし、善光寺に隣接する劇場が、今に続いていてほしかったですね。