冬に逆戻りしたような寒さですが、今日は桃の節句です。
春の遅い長野に住む私にとっては、旧暦の4月にお祝いする方がしっくりきますが、
娘のため、お雛様を飾りました。
このお雛様は、福島に住む義母の手作りです。
人形本体はもちろん、衣装や金屏風や飾り棚、
細かな持ち物のひとつひとつまで、丹精込めて作られています。
普段は私のやることすべてに手を出さずにはいられない娘が、
人形を飾り付ける間、隣で正座して静かに見ていました。
飾った後も、「くまちゃんに見せてあげる」と言って、ぬいぐるみを抱いたまま、
しばらくの間、静かに見つめていました。
(妻記)
門前付近にはスーパーマーケットがありません。
長男がまだ生後2ヵ月ということもあって、妻はちょくちょく買い物に行く余裕もなく、
わが家の食材は週末、僕が家にいて子どもたちの世話をしている間に
妻が郊外のスーパーで一週間分を買いだめしてきます。
しかし、木曜日、金曜日となると、
どうしても食材が不足してきます。
そんな時に頼りになるのが、横沢町にある創業昭和5年の「きよたき」さんです。
ご主人によると、販売している魚の種類は30種類くらいとのことですが、
僕が店頭で数えたところ、40以上はあり、途中で数えるのをやめました。
ご主人が毎朝4時半には起きて、市場に仕入れに行っているそうです。
生魚だけでなく、西京漬けや味噌漬けなど、
お店で手を加えた食材も豊富です。
↑上の写真は鯖の西京漬け。
霜降りの牛肉にも負けないジューシーさ。
ぶりの味噌漬けも美味でした。
↑アンキモの甘辛煮もおいしかった。
スーパーの「広告の品」なんかと比べると少し値は張りますが、
週に一度は「きよたき」さんの魚が食べたくなります。
2代目であるご主人にも跡継ぎがきちんといて、
息子さんがお刺身を担当しているそうです。
僕は実家が自営業にもかかわらず、
若気の至りで跡を継がず後悔していますので、
この土地で親の跡を継ぐ人たちは応援したくなります。
箱山ふとん店さん、つたや食堂(つた弥)さん、その他にも
僕が知らない2代目、3代目が門前にもたくさんいらっしゃるんでしょうね。
そうした店を少しずつ取材していきたいなと思います。
尚、僕は成城石井に行ったことはありません。
タイトルは何となくイメージでつけました。
(きよたきのご主人)
(夫記)
先日、新しいホーロー製品がわが家に仲間入りしました。
ダイニング用のランプシェードです。
既存のものは、蛍光灯4本の天井照明。
私はこの白々と一様に照らす蛍光灯の灯りが、どうも苦手です。
これを白熱球2灯式のペンダント照明に替えました。
部屋に陰影が生まれ、食卓を照らす灯りも温かい。
帰宅した夫に感想を求めると、
「なんか、部屋暗くなった?」
夫よ、照明は明るければいいというものではないのですよ。
蛍光灯の灯りのもとでは、どんなに手を尽くした料理も
(そんなに尽くしてないけど)、なんだか味気ない。
白熱球なら、ほら、いつもの料理だって、照りからして違うでしょう。
こんなに素敵な白熱球なのに、製造販売を中止する動きが
世界的に広がっていますね。
まあ、地球温暖化防止のためなら仕方ないとも思うのですが、
一家団欒の温かな灯りが消されてしまうようなさみしさを覚えます。
(妻記)