ゴールデンウィークの過ごし方で一つ後悔があります。
善光寺花回廊のイベントの一環として、
井原羽八夏(はやか)さんのライブがありました。
僕は、てっきり連休初日の5月3日開催だと思っていたのですが、
平日の2日に開かれたそうです。
普通に会社で働いていた僕はすっかり行きそびれてしまいました。
はやかさんは、ナノグラフィカでちょくちょく店番をしているので
顔見知りだったのですが、印象としては控えめでおとなしそうな女の子。
ミュージシャンだとはつゆ知らず。
知ったのは最近のことです。
でも、言われてみれば内に何かを秘めたるオーラはあります。
34歳にして音楽活動を開始しようとしている僕としては、
どのように曲を書いているのか興味があってお話を聞きに行きました。
はやかさんは、大学時代まで人前で歌うようなことは一切なく、
ひたすら自分自身に聞かせるために詩と曲をつくりだし、
それを吹き込んだり書き留めたりしながら、
誰にも聞かせることなく溜め込んでいたそうです。
大学四年の時にそのことを友達に打ち明けたところ、
友達がキャンパス内のピアノがある講義室を借りて
はやかさんのライブを企画してくれたそうで、
そこで自分が歌った曲を友人たちが帰りに口ずさんでくれたことをきっかけに
本格的に音楽活動を開始しようと思ったとのこと。
ライブのスタートは、権堂のライブハウスNEONHALLの「歌って!一曲onステージ」。
人前で演奏しながら歌ってみたいという方におすすめのコーナーです。
僕もとりあえずそこでデビューすることを目標に、ギターの腕を磨こうと思います。
はやかさんの曲と歌声は透明感があって、
でも詩には、背筋を伸ばして生きていこうとする力強さがあって、
僕はとても素敵だと思います。
どうぞ聞いてみてください。お気に入りの「じゃあにぃ」。
はやかさんのアルバム「ちいさいちいさい歌に」は
ナノグラフィカでお買い求めいただけます。
あ、曲の作り方に関しては、あまり参考になりませんでした。
現在の彼女は、浮かんでくるフレーズを書き留めたり、吹き込んだりせず、
頭の中で反芻しているそうで、忘れなかった曲だけを採用しているそう。
「素敵な曲は、ブーメランみたいにまた帰ってくるんですよね」と無邪気に笑います。
うーん、ハードルが高すぎる...。
人間には、曲と詩が脳に降ってくる人と降ってこない人がいるみたいで、
僕は後者のようです。
(店番をするはやかさん)
(夫記)
明日から善光寺花回廊が始まる。
今日はボランティア200人が集まり、準備を進めていた。
富山や新潟から送られてきた大量のチューリップが入った箱が積まれた歩道。
明日から中央通りが花で埋め尽くされる。
今年の花回廊のアートディレクターは、門前の住人であり、
事務所も門前のKANEMATSUに構える、
manz-designの太田伸幸。
花回廊というイベントは、
観光客の流れを表参道経由、徒歩で善光寺へ向かわせる。
長野駅前から善光寺までを結ぶ地域の活性化を狙ったこのイベントは、
今年で10年目を迎える。
チューリップの花びらで路上に絵を描く「花キャンバス」と、
ペチュニア等のポットを使った花の地上絵「タペストリーガーデン」が
今年は太田のディレクションにより統一コンセプトでデザインされた。
花キャンバスは「祈りの花キャンバス」、
タペストリーガーデンは「願いのタペストリーガーデン」と名付けられた。
その先に設置された「思いをつなぐフラワードーム」。
パオのような形をしたそのドームには、被災地復興の願いが込められている。
願いに共感してくれた人に1本100円の花を飾り付けてもらい、
「花のドーム」を完成させ、その売上金は東日本大震災の義援金となる。
(♪ずっと探していた 理想のジブンって by スガシカオ)
門前で最も花束が似合わない男、太田伸幸。
今春から初めての弟子を雇う新進気鋭のデザイナーは、門前にどんな花を咲かせるのか。
(♪あと一歩だけ、前に 進もう by スガシカオ)
(夫記、敬称略)
すでにご存知の方も大勢いらっしゃると思いますが、
夫は歌うことが大好きです。
結婚式の余興、忘年会、1166バックパッカーズのゲストの前、あらゆる席で歌います。
家でも然り。
娘を前に、週に何回かはギター弾き語りでリサイタルを開きます。
先日もボンクラの花見でシャウトしたそうで、
わざわざギターを用意してくださった太田さん、
得意の物真似をリクエストしてくださった廣政さん、
伴奏していただいた広瀬さん、
酔いどれて帰ってきた夫はとても幸せそうでした。
夫に代わって御礼申し上げます。
さて、その夫ですが、齢34歳にして、バンド結成を目論んでいるようです。
目指すは三十路版「リンダリンダリンダ」
もしくは日本版「High Fidelity」だそうです。
ギター、ドラム、キーボードは門前の隠れミュージシャンたちを口説いて確保した模様。
残るはベースだけなのですが、そのほかに重要な問題点が一つ。
夫はあらゆるジャンルの音楽を聞くのですが、
それゆえに音楽的な主張がないのです。
つまり、歌いたいだけ。
ロックなのか、ジャズなのか、ボサノバなのか、ポップスなのか、
それすら決めかねている様子。
そこで。募集いたします。
ベースが出来て、
かつ七色の声を持つ器用なボーカリストをプロデュースしたいという奇特な方。
もしくは、ベースは出来ないけど、これから頑張って練習して、
かつ七色の声を持つ器用なボーカリストをプロデュースしたいという奇特な方。
夫のフェイスブック、またはツイッターにメッセージをお寄せください。
「安斎高志」で検索すればヒットします。
(妻記、と見せかけて夫記)
妻が妊娠中、長女の多笑はしきりと大きなお腹を指差し、
「何が入ってるの?」と聞いていました。
出産後も、すぐにはへこまないお腹に同じ質問を繰り返す娘に対して、
妻は「愛と勇気」とか「夢と希望」とか答えていたそうです。
出産から4ヶ月。最近ようやく妻のお腹もへこんできました。
今度は妻が幼児体型の娘に聞きます。
妻「多笑ちゃんのお腹には何が入ってるの?」
娘「アンパンときぼう」
妻「(笑)いいねぇ、身も心も満たされるね」
娘「えーと、あとー、きよたきちゃんのおちゃかな(お魚)と、かふぇおれ」
妻「(爆笑)」
娘「ぎゅうにゅうはー、おおやちゃん(大家さん=とみや)のね」
妻「(さらに爆笑)」
娘「あとー、だんごむし!!」
妻「気持ち悪い!」
娘「じゃあ、おだんご。みじょぐちちゃん(溝口さん)の」
娘のお腹には、「きよたき」のお魚と、「とみや」の牛乳と、
「溝口餅店」のお団子が入っているそうです。
横沢町育ちの娘です。
(娘はカフェオレを飲んだことはありません)
(夫記)
「工芸の五月」は、毎年5月を工芸月間とし、
松本を中心に美術館、博物館、クラフトフェアなどの会場で工芸にちなんだ企画展を開き、
暮らしの道具としての工芸により親しんでもらおうという取り組みです。
すでに公式ガイドブックを目にした方もいらっしゃるかもしれませんが、
私も長男出産をはさんで、少し制作のお手伝いをしました。
今週末から、門前でもいくつかの会場で企画展がはじまりますので、
ちょっとご紹介します。
■ギャッベ GABBEH 大地と空・火と草色のじゅうたん展
4月23日(土)〜5月8日(日)9:00〜21:00
■木工家のつくるスツール展 ~座り心地のよいカタチを探して~
4月23日(土)~5月8日(日)10:00~18:00(日曜、祝日、最終日は~17:00)
※4月27日(水)は休業
■渡邊八重子展~お細工物、着物、古布~
5月20日(金)~30日(月)10:00~18:00(日曜、祝日、最終日は~17:00)
※5月25日(水)は休業
■「工芸と音楽」三人展 + bonnecura
5月7日(土)~11日(水)10:00~17:00
■空気の輪郭 色の器 shima
5月19日(木)~30日(月)11:00~19:00
※会期中は火曜定休
公式ガイドブックは、上記各会場で無料配布されています。
ぜひお手に取ってみてください。
そして県内各地で開催される企画展に足をお運びいただければと思います。
ちなみにわが安斎家は、今月末に松本へ行って、あちこちの企画を見て回る予定です。
松本市美術館の中庭で行われるようさん工房の春夏ファッションショーや、
古い蔵を会場とする池上喫水社の水出しコーヒーのインスタレーションが楽しみ。
そして浅間温泉の旅館で一泊。
夫の両親も交えて、工芸に染まる松本を堪能してきます!
(妻記)