本日7月2日、長野市にまたひとつの本屋さんが開店しました。
ch.books(チャンネル・ブックス)
といいます。
場所は県町通り沿い、日赤血液センターの少し南側です。
旧かえるカメラ(という店がかつてここにあったんです)の店舗を上手に改装して、
1階が本屋、2階がデザイン&ライターの事務所であり、
後述のフリーペーパーの編集室になっています。
ここを立ち上げたのは、青木圭くんと島田浩美さん。
それぞれにデザイナーと編集者として活動してきた彼らは、
独立してこの事務所兼店舗を構えたのと同時に、
新たなフリーペーパーを創刊してしまいました。すごいぞ!
その名も「チャンネル」(画像がなくてすみません)。
創刊号はすでに配布済みなので、ご覧になった方もいらっしゃることでしょう。
実は2人とも私の元同僚なのですが、仕事を離れて家事育児に専念するわが身としては、
好きな本を形にしている彼らの活動が、なんだかうらやましい。
私もまた本を作りたいなーと、ぼんやり考えたり。
でもまだしばらくは、子供たちと一緒に過ごしたい、と思い直したり。
まあ、無理のない範囲で少しずつ仕事復帰するのがいいのかなあと思っています。
さて、ch.books。
その品揃えですが、ショップカードを引用すると、
ー「アート」と「旅」をメインテーマとして、新刊本と和洋雑誌、絵本などを取り揃える、
とのこと。
書店としての営業の傍ら、さまざまなイベントも企画しています。
現在は、松本近辺在住の女子による「おしゃれPomPom」という企画展を開催中。
そして7月19日には、京都は白川通り沿いの名物本屋「ガケ書房」の店主、
山下さんを迎えてのトークイベントを開催するとか。行きたいぞ!
先にオープンした「遊歴書房」「Book&Cafe ひふみよ」と合わせて、
今後も楽しみな本屋さんです。
ch.books(チャンネル・ブックス)
長野市南県町1069
(妻記)
ある日、まったく覚えのない方からフェイスブックを通してメッセージが届きました。
北ドイツに住むYUZURU DURANAさんからです。
「安斎さん、はじめまして。門前の横町が実家の者です。
安斎さんの門前暮らしのブログを拝見しています。
いつも面白いなぁとおもって見ています。
10年ほど前にネオンでお世話になったこともあります。
現在は2児の母で北ドイツに在住しています。
実家付近の盛り上がりようをワクワクしながら見守っています。
夏の一時帰国の際には、いろいろなお店に行ってみたいなぁと思っています!」
なんと、このブログは海外にも読者がいたのか、と驚きつつ、
折角だから、門前への思い、最近の門前の変化への感想などを聞いてみました。
僕はつい最近の門前しか知らない、よそから来た人間です。
かつて門前に住んでいて、今現在、外から見るこの街はどう見えるのかが気になりました。
質問のメッセージから程なく、こんなメッセージが届きました。
原文ままです。
「こんにちは。
私は善光寺門前、横町で生まれ育ち、
城山保育園、城山小学校、柳町中学校、西高に通いました。
幼なじみはみんな門前育ちです。
高校へは善光寺の表参道を抜けて通っていました。
テニス部のランニングでは雲上殿にのぼり、箱清水に下った後、
最後の湯福神社の大根坂が本当に苦しかったことを思い出します。
「つたや」の半チャンラーメンが懐かしく、
モンマートとみやでもよく買い物したものです。
子供のころ友達と遊んでいた界隈の空家が取り壊されることなく、
素敵なお店が次々オープンし、
昔の面影を残しつつ心地よい空間が創られているのは本当に嬉しい限りです。
昔あった魚屋さんや八百屋さんはなくなってしまったけれど、
こんどは楽しいお店が増えワクワクしながら見守っています。
そして昔ながらのお店も変らずがんばっているのが分かり、安心感を覚えました。
「ビニールの金松」のシャッターが開けられ、素敵な場所になったのですね。
実家から直ぐで、私の父が子供のころはビニールを作っていたそうです。
ブックカフェひふみよも中学校への通学路にあります。
訪れるのが楽しみです。
今ドイツに暮らして、山に囲まれたふるさとを思い出す度に心が温かくなります。
門前が実家で私は幸せだなぁと思います。
来週、日本に帰るので、息子たちと近所の散策するのが今から楽しみです。
レンガ造りの街並みと細かい目の石畳に慣れた息子たちも
善光寺と町の路地は特別なものです。」
YUZURUさん。
僕はモンマートとみやで毎日ビールを買い、
ときにはご主人にお勧めの日本酒をご馳走になっています。
娘も息子も大変かわいがってもらっているので、
買うものがなくてもブラリと立ち寄ります。
「きよたき」のお魚は格別で、週に1度は食べたくなります。
息子さんが一緒に働いているので、当分おいしいお魚には困らなそうです。
つたやのラーメンは今でも良心的な値段でおいしいです。
息子さんが軒続きで割烹の店を始めました。
司食堂もしまやも捨てがたいです。
「ビニールの金松」の入り口には素敵なカフェができ、モーニングをやっています。
その奥には、宮沢賢治の世界から抜け出して来たような、
本がぎっしり詰まった素敵な本屋があります。
通学路にあった酒屋は、おいしいコーヒーと好奇心をくすぐる本が並んだ
ブックカフェになりました。
バックパッカーだったというYUZURUさん。
西町にバックパッカーを温かく迎えてくれるゲストハウスも出来ましたよ。
毎日のように旅人と門前住人が交流しています。
この街は外見を変えずに、でもその中身は生き生きと変化しています。
僕の子供たちはいずれこの街を出て行くかもしれません。
でも、YUZURUさんが思うように、子供たちも帰るのが楽しみだと思えるような
そんな街にしていきたいと思います。
北ドイツで暮らすYUZURUさんとその子供たち。
(夫記)