母が、自分が持っていた真珠の指輪とネックレスを妻に送ってくれました。
決して裕福とは言えなかった我が実家において、
このような大粒の真珠は、家宝に近い存在だったに違いありません。
「女の人にとって装飾品というものは、
たとえ身に着ける機会がなくても、手元に置いておきたいものだと思う。
それをくださるなんて...」と、感慨深げな妻。
今週末に控える多笑の幼稚園の入園式につけて行くのだと、本当に嬉しそう。
母から送られてきた荷物の中には
真珠のアクセサリーに加えて、
多笑の好物であるお麩が入っていました。
涙ぐみながら真珠を眺め「うれしいなあ」と連呼する妻と同じ口調で、
多笑がお麩を抱きしめながら「うれしいなあ」と連呼しているのを見て、
思わず腹を抱えて笑ってしまいました。
よかったね、お母ちゃん。
よかったね、多笑ちゃん。
(夫記)