2009.11.17
箱清水町 中島真紀子さん 前編
箱清水町在住、中島真紀子さんを訪ねました。
旦那さまと二人暮らし。
善光寺から歩いて2〜3分のところにある
二軒長屋を改装して旦那様と二人暮らし。
家の前には畑があります。
大家さんはお隣・ご両親であるため
自由に改装できたらしい。
二軒長屋をぶち抜いて、
一軒は生活スペース、もう一軒は仕事場に。
ちなみに真紀子さんの仕事はフリーランスの建築士。
「小さい頃、新しい家を建てるっていうんで
そりゃあワクワクしたんですよ。
どんな家ができるのかって。
でも建った家を見てガックリしたの。
両親にしてみれば予算とかね、
いろいろあったと思うんだけど
屋根の野地板が、まがいものだった。
本物じゃないじゃん!ってショックでした。
そういう子供だったのね。」
そして、真紀子さんは
とにかく自分の家を建てるために
(欲望がはっきりしすぎです!笑)
建築の勉強をするようになったとか。
学校を卒業後は長野市内の大手建築会社に就職。
「結婚なんてしなくていい!バリバリ仕事するぜ!!」
と思っていたのもつかの間(?)
予想外の出会いが訪れめでたく結婚。
寿退社の後はフリーランスで仕事を続けています。
そして現在、最終目標が
「自分の家を建てる」ことであることは
変わりないらしい。
「いくつ妄想の家を建てたかわかりません...。」
なんて楽しくて苦しい作業なんでしょう。
今、真紀子さんが暮らしている家は
築30年くらいの平屋をリフォームしたもの。
じゅうぶん素敵だと思うんだけどな・・・。
「リフォームとか、今ある建物をなんとか活かす、
という制限がある中でつくるのも楽しい。
でもまあ建築家だったら、そりゃあ作り手だから
まっさらなところからつくる新築の方が
やりがいはあるよね。」
いつか建つであろう、
真紀子さんの"おうち"を
見てみたいなあと思いました。
事務所の打ち合わせスペース。
縁側が気持ちいい〜。窓の外は庭になっています。
壁は自分で白く塗りました。
レトロな換気扇がなんとも美しく見えるのは
なぜなんでしょうか。
長屋をぶち抜いた!の図。
ぶち抜いた後、戸がつけられ通行可能に。
キッチンの窓辺。
水色のタイルを自分で張りました。
古いとも新しいとも言えない、
微妙に年代モノ?の窓ガラスがチャーミング。
(後編に続く)
プレというか、オープン間もないナノグラフィカの庭上空です。
ところで我々ナノグラフィカのオープン時の記事を発掘しました。
リンクを張らせていただきますね。なんというか...なつかしいです。
7年近く前か... 今だともう「若者たち」って書かれないかな。
あ、この前の新聞ではまだ「若者」って言われてたか!
などとどうでもいい部分が気になったりして。
ずっと楽しみ?にしていた市民会議。
スタッフ会議はこの会議への参加ということにして、
18:30に市民会館に集合しました。
市役所と市民会館の建て替えについての意見交換会?
ってことになるのかな?
清水さんがパネラーとして壇上にのぼったんだけど、
なんかすご〜い緊張してきました。
客席を見渡すとおじさんがほとんどで、
予想はしていたけど少しがっかり。
音楽愛好家の熱い想いと市政そのものに反対する声が多い中、
客席からの質問コーナーで最後に登場したおじさんの発言が
印象的でした。
数々の地震に耐え、数百年も立ち続けてきた善光寺のことや、
助成金というものは天から降ってくるお金ではないこと、
松本の文化会館?を建てるのに150億円かかったこと、
市民会館の客席がいつもがらがらなことなんかを
力説していました。
当時、粋を集めて希望と共に建てられたであろう
この市民会館の中で、今日、
もう古いから壊そうという会議が行われています。
今度建てられるかも知れない市民会館でもやはり、
何年後かにはまた新しくなった基準値をあてはめて、
もう古いから壊そうという会議が行われるのでしょうか。
なんだか寂しい気持ちになりました。
(たまみ記す)
本日はミーティングはお休みして、メンバー全員で「市役所第一庁舎・長野市民会館に
関する市民会議」に参加するために市民会館に行ってきました。といっても私は話を
聞いていただけなのですが。我らが清水さんはパネラーとして壇上に上がってました。
今回の「市民会議」、平たく言えば長野市役所第一庁舎、市民会館の建て替えの是非に
ついて話し合う集会。色々な考え方がぶつかり合ったり、鷲沢市長の考えなど、
なかなか聞けない生の声が聞けました。 (鈴木記す)

栄町の区長・大塚さんを訪ねました。
「今の人はどうかわからないけれど、
古い人は門前町という意識が強いと思うよ」
栄町は、明治7年まで「阿弥陀院町」という、
いかにも門前町らしい名前の町でした。
現在、戸数は27世帯、そのうち居住しているのは25世帯。
人口は65〜70人で、65歳以上が50%。アパート、マンションはない。
「この町の区長はラクだよ〜。
格別トラブルがないし、昔っからの人が暮らしているから、
みんな"わかってる"。平穏な町ですね。」
ところで町には区長のほかに、20弱の役職があり、
みんなで分担しなければならない。
環境美化係とか、民生委員とか・・・。
「私よりも年をとっている方は
ほとんど区長の経験があって町への理解が深くて協力的だし、
この町に住んでる人は少ないので、なにかしら町の役割がまわってきて、
結果的にほとんどの人が町のことに参加することになる。
そうするとお互いに大変だってことがわかってくるから
面倒なことも協力してやってくれる。
他の町の人からは栄町はまとまってる、とよく言われますよ。」
大塚区長は、定年退職するまでいわゆる"企業戦士"で
会社のことしか考えなかったらしい。
今は、区長をやってまちの人とのつながりができたことが
財産だと言っていました。
区長の仕事のなかには、人がなくなった時のフレを出す、
というのがあって、考えてみれば当たり前なことなのかも
しれないけれど、なんというか...名前だけじゃなくて
やっぱり「まちの長」なんだなあ、と思いました。
本日いただきましたお茶の図。
奥さんてづくりの、あんず漬け、りんご、奈良漬け。
んま〜い!
ところで奥さんの話で意外だったのは、
町の行事のほかは近所づきあいというものはないということ。
「私たちより上の世代は"おちゃこ"と言って
お互いの家でお茶を飲んだりしていたようです。
今は奥さんたちは自分の家じゃなくて喫茶店にいっちゃうからねえ。」
な〜るほど。
ちなみに町のこととなると
旦那さんより奥さんの方が詳しいこともあるらしい。
そんな奥さんが、暮らしててこのまちをどう思っているか。
「私、ほんとにいいまちだと思うよ〜。便利。歩いて暮らせるから。
買い物するにも歩いていけるし、新幹線だって20分歩けばのれるし、
ここは生活道路だからバスも通らなくて静かだし、
みなさん昔っからの人でトラブルもないし。ほんとにいいとこよ。」