幼い頃、芸術を生業とする人と一緒に何かをつくった記憶はありますか?
僕はありません。
僕が生まれ育った地域では、プロのアーティストと触れ合えるような機会は
まるでなかったように思います。
(僕が気付かなかっただけかもしれませんが)
さて現在、長野市街には数々のアーティストがアトリエや住居を構え、
制作活動に勤しんでいます。
そして幸いにも、彼らは地域住民とのコミュニケーションを望んでくれています。
そうしたプロのアーティストと一緒にアートを楽しもうというイベントが、
権堂で開かれています。
第40回を迎える権堂アーケードでの「長野七夕まつり」の七夕飾りを
アーティストと一緒につくるワークショップです。
7月16日(月)まで毎日、10〜20時の間で誰かしらが
権堂アーケード界隈で制作をしていて、
誰でも無料で参加することができます。
参加アーティストは以下の通り。
画家 TOMOYAARTSさん (上千歳町にアトリエ)
彫金作家 角居康宏さん (権堂町にアトリエ)
画家 越ちひろさん (千曲市にアトリエ)
画家 香山洋一さん (鶴賀田町にアトリエ)
美術作家 山上渡さん (若里にアトリエ)
参加アーティスト5人のうち、
僕はこれまで4人の方とお話をする機会があり、
さらに、そのうち1人とは一緒に仕事をしたことがあり、
2人とは一緒によくお酒を飲む間柄。
みなさん作品もさることながら人柄も本当に素敵な人たちであることをよく知っています。
子どもたちにも優しく、大らかに接してくれます。
子どもたちにとっては、とても恵まれた環境だと思います。
わが家も今日、日曜日に角居さんのワークショップを見学し、
越さんのワークショップに参加してきました。
1歳半の直太朗も、越さんに手を取ってもらい、
書道の半紙に初めての絵の具によるドローイングを体験。
多笑も大好きなピンクの絵の具を使って、桜とハートを描きました。
幼いわが子たちでも楽しめるこのイベントですが、
僕としては、美術、図工の授業が何よりも楽しくなりはじめたという
小学校中学年から中学生くらいの子どもたちに参加して、
ホンモノのアーティストと触れ合ってもらえたらいいな、と思いました。
僕は小中高と、12年連続で美術と体育だけが通知表の最高評価を受けていました。
でも、美術に関してはホンモノのアーティストと出会う機会はまるでなく、
のめり込むというきっかけがありませんでした。
でも、もし8歳の安斎少年がTOMOYAさんや角居さんやちひろちゃんに出会っていたら
違った少年時代を送ったかもしれない、そう思うのです。
彼らを見ていて思うのは、
本当に純粋に制作を楽しんでいるということです。
その姿だけでも見てもらいたいと思います。
何か心に刺さるものがあるかもしれません。
お子さんに絵心があるのではないかと感じている親御さん、
是非、権堂に足を運んでみてください。
(権堂の活性化のため奔走する 山谷さんとたまちゃんに感謝と敬意を込めて 夫記)
(上の写真は角居さんのワークショップの模様)