この記事へのリンク

引越し以来、懸案となっていたわが家の玄関まわり。
これまで住んできた家には下駄箱が備え付けられていたのですが、
今回の家にはなく、大量の靴の収納場所をどうにかしないといけなかったのです。

「下駄箱をつくる、つくる」と言いながら、億劫がってずるずると先送りになっていました。

そんな中、金曜日から僕の両親が福島から遊びに来たのと同時に
娘の多笑が風邪で高熱を出してしまい、一家で出かけるに出かけられない状況。

ならばこの機会に力を合わせて下駄箱をつくってしまおう、ということで、
家族全員でまずは作戦会議。とはいえ、
理数系の父と妻が二人で、あーでもないこーでもないと設計図を作り上げていき、
文系の僕と母はただそのやり取りを見ているのみでした。

kaigi_anzai.JPG

さて、設計図が出来上がり、材料を仕入れに綿半に行ってみたのですが、
必要なサイズの板の在庫数が足りず、吉田の「マルイ」へ。
マルイは、B級品のような安い板から少し値の張るいいものまで、
いろいろと揃っていました。

父と妻が仕上げた設計図どおりに金槌を振るい、約30分。

daiku_anzai.JPG

引越して以来、放置されていた玄関の、これがビフォア。

before_anzai.JPG

そして、下の写真がアフター。

なんということでしょう!(加藤みどり風に)

あんなに雑然としていた玄関脇の風景が一変!

after_anzai.JPG

自分の手でつくった喜びと、整然とした佇まいに
とてもすがすがしい気持ちです。

(でも、本当は靴が多すぎて、まだ収まりきっていません...。)

(夫記)

この記事へのリンク

散歩の途中、一匹の猫を見つけ、
いつものようにカメラを構えながらじりじりと近づいていると、
ファインダーの中に一人のおじいさんがいました。

「あ、すいません。猫の写真を撮るのが趣味なもので」
「そうなの?じゃあ、美人に撮ってもらうかな」
と言いつつ、おじいさんは猫の首根っこを捕まえて僕に近づいてきました。

「おとうさんの飼い猫なんですか?」
「いや、隣の猫なんだよ。A子とB子っていうんだけど、こちらはB子。
両方ともよその人にはなつかないんだけど、私にはなついてねぇ」

僕の猫撮影の流儀は、昆虫採集と同様で、
いかに野良猫に近づけるか、ということに楽しみを感じるわけですが、
猫とおじいさんとの仲睦まじさに思わずパシャリ。

nekotojiisan_anzai.JPG

ちなみにおじいさんの家の前には不思議なお地蔵様が。
頭の上に直接、屋根が据え付けられています。
笠子地蔵ならぬ、屋根子地蔵?

岩石町近辺の細い路地には面白い光景がたくさんありますね。

ojizou_anzai.JPG

(夫記)

この記事へのリンク

わが家のおやつは、ほぼ週1、2回の頻度で
溝口餅店の商品により賄われています。

どれもこれも美味しいのですが、
最近、登場した「りんご大福」(季節限定)は格別です。

daifuku_anzai.JPG

大福の真ん中に煮たりんごが入っているのですが、
どうしてこれまで誰もやってみなかったのか、と不思議に思うほど美味しいです。

僕はイチゴ大福に違和感を感じる一人です。
フレッシュなイチゴは、煮た小豆(つまり餡子)とミスマッチだと思うのです。

しかし、煮たりんごは煮た小豆と"煮たもの同士"で、食感も似ていて相性抜群!
ぜひご賞味あれ。

(娘の多笑もこの笑顔。大福が大福を食べているようでかわいらしい)

daifukutae_anzai.JPG

(夫記)

この記事へのリンク

「男はつらいよ」で、さくらが帝釈天の前を通り過ぎるたびに
そっと手を合わせる姿に美しさを感じ、
僕は散歩に出るたび、善光寺さんの前では手を合わせ、
そこかしこにある神社や祠では拍手を打っています。

それを娘の多笑は見ているらしく、
1歳10ヶ月にして「お参り」という言葉を覚え、
僕ら夫婦を真似て手を合わせるようになりました。

先日は西宮神社へ家族でお参り。
多笑もきちんと拍手を打っていました。

omairi_anzai.JPG

しかし。
当然ながら、お参りの意味を理解しているわけではなく、
冷蔵庫やタンス、洗面台など、扉や引き出しがある家財道具の前で、
まず「かね、かね」と僕らにお賽銭を要求し、
「ちゃりーん」と言いながら扉や引き出しの隙間に
小銭を入れるふりをしてから拍手を打ち(どちらかというと神道のようです)、
「おまいり、した」とニコニコします。

reizouko_anzai.JPG

時には同じ家財道具が自動販売機になり、
「ちゃりーん、ぽちん、がたたん。ごくごくごく、ぷはー」とか言ったりします。

お参りの意味を理解するまでにはもう少しかかりそうです。

(夫記)

この記事へのリンク

11月に入り、我が家の冬支度がようやく整いました。
今年の冬は新生児を迎えるので、いろいろと気を使います。

1階には、台所と居間兼用のガスストーブを設置。
暖房効率を上げるため、玄関と居間を仕切る障子を立てました。

2階は、夜間の授乳に備えてオイルヒーターを設置。
こちらも効きを良くするため、襖を立てて寝室部分を狭めました。

こう書くと実に呆気ないものですが、
建具をはめるのに、かなりの手間を要したのです。

入居した当初、建具はほとんど外された状態。
襖と障子それぞれ10枚ずつほどが
家のあちこちに積んだり立てかけたりしてあって、
それらが本来どこに収まるべきものなのか、皆目見当がつきません。

もともと古いうえ、長らく使われなかったらしい建具はかなり汚れています。
ところどころ桟が折れたり、欠けてしまっているものもあります。
それらを水ぶきしたり、障子紙を張り替えたり、補修したり、
母の手を借りつつ、数日かけて作業を進めました。

anzai11810.JPG

古い障子紙はことにはがれにくく、桟にこびりついた糊はなかなか取れません。
「昔は障子ごと池に放り込んだりしてたよ」という母の話を聞き、
なんて効率的、と感心しました。
和紙はもともと自然素材、糊は粉を練ったものなので、
溶けても池の水に障りはありません。

また、障子紙は下から上へ張るものだということも知りました。
「紙の継ぎ目に埃がかぶるのを防ぐため」という話にも、なるほどなあと納得。

そして、きれいになった建具を本来の場所に収めるため、
試行錯誤を繰り返しました。
微妙に異なる横幅から組み合わせを見つけ、あちこち寸法を計り、
ようやくすべての収まりどころがわかりました。

さて、建具がはまった当初はやや圧迫感を感じましたが、
慣れると、囲われた感じに心が落ち着きます。

そして何よりあったかい。
紙1枚で隔てるだけで、こうも違うか、と驚いています。

 

anzai11845.JPG

玄関を開けるとすぐに居間、という間取り。
広々してて開放的ですが、窓や玄関から暮らしの様子が素通しです。

障子を立てたらこうなりました。
細かい桟の規則性が清々しい印象です。

anzai11835.JPG

これは台所と居間を隔てる建具。

anzai11803.JPG

「簾戸(すど)」ともちょっと違う、「夏障子」というらしいです。 anzai11849.JPG

こちらも寒さに備えて障子をはめました。
台所側から見るとこんな感じ。

壁であり戸であり、取り外しも可能。
建具って、ほんとによくできた代物です。

 (妻記)

 

Page 2 of 2« 1  2