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日々、暮らしていると
門前には朗らかで大らかな人が多いという印象を受けます。

今日はそのうちの一人、「洗濯屋ケンちゃん」のご主人を紹介したいと思います。
店は湯福神社の向かいにあり、わが家と目と鼻の先です。

娘の多笑を連れて行くと、いつも
「かわいいねぇ、将来は女優さんだな」と褒めてくれ、
「悪い虫つかないように、首にナフタリンぶら下げておかなきゃ」
などとクリーニング店主ならではのジョークを飛ばしたりします。

さて、このご主人、実はもう一つの顔があり、
「湯福絃一(けんいち)」という名前でレコードも出している歌手なのです。

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各所から公演依頼を受けて、年間50回はコンサートを開いているそうです。
昨日のお祭りでも歌謡ショーを繰り広げました。

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芸名の「湯福」は当然、湯福神社からとったのですが、
これは、全16カ町の氏子代表が集まって、「湯福」の名を与えてよいかを会議したという、
いわば、神社公認の芸名なのです。

店名が「ケンちゃん」だから、
僕は当然、字は違えど「けんいち」は本名だと思っていました。
しかし、今日聞いたら、本名は石坂治徳さんだといいます。

「え?じゃあ、洗濯屋ケンちゃんの店名は何からとったんですか?」
「いやぁ、僕らの世代にはすごく有名な裏ビデオの名作があってね」
「裏ビデオってアダルトビデオですか?」
「そう。そこからとったの。洗濯屋ならケンちゃんだって」
「ご家族は反対しなかったんですか?」
「反対したよ、でも決めてたから」

やっぱり門前って大らかだなぁ。

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(夫記)

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湯福神社のお神輿に参加してきました。

僕はどちらかというとお祭りが苦手で、
それでも地元・横沢町の若連の皆さんの人柄に惹かれてその気になったという感じです。
お神輿など担いだことがない、という人にこそ読んでほしい話です。
率直に言えば、楽しかった!!

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お神輿はわずか数百mを2時間近くかけて、
右へ左へ、前へ後ろへ、千鳥足の酔っ払いのように、出来るだけ時間をかけて進みます。
目的地である湯福神社にたどり着くには、真っ直ぐ進めば数分です。
それを、出来るだけたくさんの人に見てもらうため、蛇行し続けるわけです。

沿道の人たちも軒先でお神輿を応援します。

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わが家の大家さんである「モンマートとみや」さんでは
「大信州」の燗酒を振る舞ってくれました。
うまい!

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横沢町の若連役員の4人。
祭典部長の前と湯福神社の前で木遣りを挙げました。
かっこいい!

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前回の書き込み「若連!?」では、参加者の高齢化を憂いていましたが、
きちんと若い世代へもお神輿は受け継がれています。

若連の最高齢保坂さん(65)とその娘さん(23)。
娘さんは友だち二人と一緒に参加です。

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古田さん(54)の娘さん(21)も友だちを連れて初参加。
「お酒が飲める歳になったんだなぁ」と感慨深げでした。

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受け継がれるべきものは、きちんと受け継がれていくのですね。

僕も娘の多笑(1)と一緒にお神輿を担ぐ日が来るのでしょうか。
来て欲しいな。

最後に、湯福神社に奉納して終了。
皆さんお疲れ様でした。

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と、これから飲み会です!
公民館へ行ってきます!


(夫記)

 

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10日の湯福神社秋季例大祭を前に、明日9日はお神輿が出ます。
本日8日は横沢町若連が夜から集まりお神輿を組み立てました。

若連と言っても、33歳の僕が最年少。
最年長は65歳。
かつては40歳前後で卒業していた横沢町の若連ですが、
最近は高齢化が進み、本日集まった13人のうち、30代は5名。
20代はゼロ。

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しかし、若ければいいというものではありません。
お神輿の作り方を教えてくれる溝口さん(63)。
かれこれ40年以上、このお祭りに関わってきているそうです。
現在の総代は溝口さんの息子さん。
しっかりと、ゆっくりと、受け継ぐべきものを受け継いでいるのです。

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お神輿を組み立てた後は、65~33歳までが横沢町公民館に集い、
例大祭の成功を祈って酒を酌み交わしました。

15カ町が参加する湯福神社の例大祭。

明日、僕は人生で初めてお神輿を担ぎます。

(夫記)

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娘との散歩を日課にしています。

門前に越してきてからは、その散歩がぐっと楽しくなりました。
何しろわが家から善光寺さんまで、徒歩1分足らずですから、
よほどの雨でない限り、ほぼ毎日、境内から仲見世、
あるいは城山公園へと足を向けています。

さすが長野県が誇る観光地、いつも多くの人でにぎわっています。

さて先日、いつものようにベビーカーを押して善光寺さんへ足を踏み入れました。
その日は気持ちのいい秋晴れで、平日にも関わらず、
境内はいつにも増して多くの人で賑わっていました。

お宮参りに訪れた生後間もない赤ちゃんとその家族、
七五三を祝う子どもとその家族、
写生に訪れたらしい小学生の一群、
娘と同じ年頃の子どもを引き連れた保育士さんたち、
車椅子を押されるお年寄りのグループ、
法事に訪れたらしい黒づくめの人々。

そこへ紋付袴の花婿さんに手を引かれた、
白無垢に角隠しの花嫁さんが現れました。

境内は歓声に包まれ、「おめでとう」の声と拍手の音が湧き上がります。

観光客や犬の散歩途中の人、
晴れ着姿の人、喪服を着た人、
みんなが笑顔で見守ります。

その真ん中で、花婿さんと花嫁さんはうれしそうに、恥ずかしそうに、微笑んでいました。

その光景を前に、私は胸がいっぱいになってしまいました。

人生のハレとケ、人々の慶弔、すべてをまるごと包み込む、
善光寺さんという場所を象徴するようなできごとでした。

(妻記)

 

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藤屋旅館がTHE FUJIYA GOHONJINとなってから、
善光寺さんで花嫁さんの姿をよく見かけるようになりました。

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湯福神社となりにできるカフェは「トケトケ」といいます。

オーナーシェフの井上誠さんと、パートナーの大石美穂さんのふたりで
開店準備をすすめていらっしゃます。

先日、おふたりから試食会のお招きを受け、家族3人で出かけてきました。

まだまだ改装途中とはいうものの、
店内はとてもいい雰囲気に設えられていました。

深い色合いの天井と風合いの合った床板が新たに張られ、
漆喰の壁が、やわらかな印象です。

カリモクのソファやアンティークのミシン、
年代ものの掛け時計や黒電話など、
古いながらも現役の調度がそこここに配されています。
照明や音響が整ったら、さらに居心地のいい空間になるでしょう。

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招待を受けた総勢9名でテーブルを囲み、
飲み物を傾けながら、焼きたてのフォカッチャやパスタなど
井上シェフの料理を堪能しました。

パンケーキとカプチーノもおいしかったなあ。

9、10日に催される湯福神社のお祭りに合わせて
プレオープンするそうなので、ぜひ行ってみてください。

(妻記)

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