途中一時退室しつつも、
12月7日から1月7日までの約1ヶ月の間を夫婦2人で利用させていただきました。
たぶん体験ハウス至上で一番長い滞在だったのでは...。

実は私は兵庫県出身ながらも長野市で商売を初めて4年目です。
札幌に住む旦那は私と結婚するまでは長野と縁もゆかりもない状態でして、
結婚後も遠距離新婚生活でございました。
住んだことのない町に旦那を呼び込むのも気が引けますので、
とりあえず少し長めに長野市に滞在し、
今後我々はどこで生活をするのか、 それを考える第一期間としました。

「そうだ!体験ハウスだ!」と思いつくまでは、
「とりあえずレオパレスでも借りるかなぁ...」なんて憂鬱だったわけで、
それはもう体験ハウスさまさま〜でございました。
部屋は我々夫婦には広すぎるくらいの3Kの間取り。
久々のコタツにあったかい布団、ガスストーブに土鍋。
2カ所もあるベランダと3面ある窓からは志賀高原を初め山並みが拝めます。
これ以上、何を望むっていうんですか...状態。ほんとうに感謝です。

駐車場は探すのに1日かかりました。
数は沢山あるのですが、なかなか一ヶ月だけで借りれるところが
少なかったり、料金的に手が出なかったり。
とりあえずは権堂にある24時間500円の駐車場に入れて、市場価格調査を。
近場だと一ヶ月8000円が最安値。
信大の方まで行けば5000円切るところもありそうですが、
結局は寒い季節ですので近くで便利な武井神社さんで借りました。

ちょうど滞在中にお友達が3組訪ねてくれました。
おやつには大門の太平堂さんのシュークリームやら、
西町の豆暦さんのどら焼き、
東之門町の藤田久衛門商店さんの鯉焼き、
東後町のつるやさんの酒まんじゅう等々。
善光寺さんの門前町は近所におやつが買える小さな商店があるのも嬉しいです。
体験ハウスでコーヒー豆をひき、コタツでお茶するのもいい時間でした。

冬至もすぎ、善光寺さんのお朝事が1年のうちで一番遅い時間になったのを見計らい、
お朝事にも行ってみました。
雪のちらつく寒い朝、
毎日通っているようなおじさまたちが本堂の上でお数珠頂戴を待っている姿や、
境内をランニングしている方、
制服を来た学生さんが境内を通学路として通っている姿、
またサラリーマン風の男性が流れ作業の様に
(というと手を抜いているような感じですが、それはもう慣れた手つきだったんです)、
手を合わせていく姿が印象的でした。
ここで育った人にとっては当たり前のことなのかもしれませんが、
県外から来た我々にとっては新鮮な姿です。

長野市で迎える年越しは旦那には初だったのですが、
善光寺さんの混雑は予想できましたので
大晦日の夕方に善光寺さんには1年のお礼ということでお参りし、
夜はお蕎麦を食べたあと長門町の龍樹院さんでご住職のお話を拝聴しつつ年を越し、
岩石町のおよべっさんこと西宮神社で商売繁盛を願い、
東町の武井神社、鶴賀の田面稲荷、権堂の秋葉神社と
合計5つの寺社仏閣を周りました。
「お寺とコンビニの数、どっちが多い?」と聞かれたときには
いまでこそ「お寺さんでしょうよ!」と言えますが、
都会に住んでいるとコンビニの方が親しい存在ですよね、きっと。
ちなみに一説によると日本にはお寺さんはコンビニの1.8倍ほどあるんだとか。

そして我々は次のステージへ。
長野での春から住める『新居探し』を始めました。
ちょうどタイミングよくナノグラフィカさんで
空き家巡りのイベントがあったので参加したり、
MY ROOMの倉石さんに空き物件を紹介してもらい一緒に見に行ったり。
年末年始に重なると大手の不動産屋さんも休みに入ってしまうので、
平行して駅前の不動産屋さんをしらみつぶしに。
ピカピカの1Kから古い大きな一戸建てまでいろいろ内覧させていただき、
ようやく、自分たちにもぐっとくる、景色のいいお家に出会うことができました。
細い坂道を上がらないといけないし、トイレは和式だし、部屋は畳だし、
きっと今の若い人たちには不満が多い家なのかも。
不動産屋さんは「ほんとうにここでいいの?」というような顔をしていましたが、
南向きの大きな窓からは山々が一望でき、畳もきれい。
きっと前に住んでいた方に大事に扱われていた家なんだと思います。

ということで、体験ハウスのおかげで少しこれからの生活が見えてきました。
一ヶ月も長期に渡り温かい場所を提供してくださってありがとうございます。

平野仁&織絵

taiken_hirano.jpg

ページ先頭へ