多笑さん、直太朗くんへ
今日の夜はお母ちゃんがお出かけだったので、3人でお留守番でしたね。
お母ちゃんがシチューを用意してくれていったので、お父ちゃんは楽チンでしたが、
多笑さんは箸でシチューを食べると言い張って、
スプーンを持たせるまで、随分手間取りました。
直太朗くん、君はプラごみが好きですね。
ちょっと目を話すと床中にプラごみがぶちまけられていました。
お母ちゃんから聞いてはいましたが、こんなに好きだとは。
僕は何回プラごみを片付けたことか。
多笑さん、
「お風呂にペットボトルをたくさん浮かばせるプロジェクト」
に賛同してくれてありがとう。
おかげで、一番の懸案だったお風呂にすんなり入ることができました。
そして、幸運も重なりました。
お風呂で遊び続けるあなたをどうやって上げようか悩んでいた僕に、
「尿意」という名の女神が舞い降りてきました。
「おとーちゃーん、おしっこ!」ということで、
すんなりお風呂から上がることができました。
しかし、おしっこの話なんてしたらあなたは怒るでしょうか。
だって、パジャマを着るとき「多笑さんのパンツはここですよ!」と
僕が大きな声で言ったら、
「ちいちゃなこえで。はじゅかちいでちょ」とたしなめるくらいですから、
あなたは立派なレディですものね。
お風呂から上がって安心して
「さあ、寝ようか」と言った僕に、多笑さんはぴしゃりと言い放ちましたね。
「おとうちゃん、はみがきは!?」
そんな二歳児がいるでしょうか。
僕は感心しましたよ。
2人を抱っこして汗ばんだ僕に、
あなたはタオルを持って来てくれましたね。
そう、花には水を、人には愛を、デブにはタオルを。
あなたの甲斐甲斐しい働きぶりに、お父ちゃんの老後の不安は消え去りました。
しかし、お父ちゃんは見逃しませんでしたよ。
はしゃいで調子に乗って、直太朗をいじめているあなたを。
下が証拠写真です。
直太朗を守るか、ジャーナリズムを守るか、僕は迷いましたが、
決定的瞬間を捉えることを選びました。
蹴ってますね、挟んでますね。
最後に、多笑さん、あなたのことを自慢したいと思います。
紙パックの背面に貼り付けられた袋入りのストローをはぎ取り、
「ココからあける」と書かれたビニールを引きちぎり、
伸縮するストローを「カチッ」というところまで伸ばして、
蛇腹を曲げた上で、差し穴にストローを差し込む。
こんな高度なことができる2歳児が他にいるでしょうか。
自慢の娘です。
しかし、直太朗くんは気の毒でしたね。
泣いては抱っこされ、泣き止むものの眠れず、の繰り返し。
やっぱりゼロ歳児にはおっぱいが必要なのですね。
お父ちゃんが多笑さんと遊んでいる間に、いつの間にか机に這い上っていましたね。
下りられないのに。
第二子の宿命です、「いつの間にか」。
あ、今日撮った写真を多笑さんに見せているうちにお母ちゃんが帰って来た。
直太朗くんはおっぱいくわえたとたんに眠っちゃいました。
お母ちゃんはお風呂に入ります。
それじゃあ、多笑さんには絵本でも読んであげますか。
寝てくれるかなぁ。
現在23時。
しかし、うちの子は宵っ張りだなぁ。
あ、寝た。
(夫記)