とりわけ、ドミトリー(相部屋)を選ぶ旅人というのは、 出会いを求めていると僕は思うのです。 僕自身がそうでしたし、 一人になりたいならドミトリーは選ばないと思います。 僕は1166バックパッカーズでよくお酒を飲んでいます。 ある人は言いました。 「よく知らない人ばかりのテーブルに入っていけますね」。 確かに、勇気が要ります。 確かに、場違いの時もあるでしょう。 空気を読むまでに時間を要することもあります。 しかし、基本的にゲストハウスのラウンジで佇んでいる人は、 新たな出会いを求めていると、僕は思うのです。
一方、僕は現在、旅に行きたくても行けない環境にあります。
まぁ、エネルギッシュな人は幼子2人抱えてでも、
徹夜で論文を仕上げてでも旅に出るのでしょうが、
僕にはそこまでのエネルギーがありません。
しかし、門前には1166バックパッカーズがあります。
旅人との出会いがあります。
旅の魅力は色々あれど、そのうちの一つ、出会いだけでも味わうことができるのです。
オーナーの織絵ちゃんもきっと
1166バックパッカーズを地元民と旅人をつなぐ場にしたいんだと思います。
その交流が宿泊客の旅の思い出を一層、濃いものにしてくれる、と。
月に何回か開催される「シェア飯会」などのイベントが物語っています。
地元の人が気軽に立ち寄れて、旅人と交流できるように、
場をつくろうとしているのでしょう。
1166バックパッカーズは
僕にとっての「どこでもドア」みたいなものです。
扉の向こう側に日本全国だけでなく、世界各国からやって来たゲストがいる。
僕にとってかけがえのない場所である1166バックパッカーズは、
明日で1周年を迎えます。
門前に宿を構えてくれて、ありがとう。
これからもよろしくお願いします。
(夫記)