今日は妻が用事で朝から松本へ。夕方まで帰ってきません。
従って僕一人で二人の子守りをすることに。
Book&Cafeひふみよにでも行って、
畳の上で直太朗を寝かせ、多笑は大好きな店主の今井さんに遊んでもらい、
僕は論文を書く、そんな優雅な一日を思い描いていましたが、
現実はそんなに甘くはありません。
朝10時、妻出発。
多笑が絵本を読んでとせがむので、
「これ読んだら、お着替えね」「はい」
...「おしまい。さぁ、お着替えね」「もうちょっと読みたい」
「じゃあこれ読んだら、お着替えね」「はい」
...「おしまい。さぁ、お着替えね」「もうちょっと読みたい」
あれ、11時だ。
そのうちすやすや寝ていた直太朗が泣き出しました。
抱っこしてあやしている間も、
多笑は「お父ちゃん、多笑ちゃんもだっこ、二人だっこ!」
少しの間、二人を抱えてゆらゆらしていたのですが、直太朗は泣き止まず。
やむを得ず多笑を下ろして、録画していた「デザインあ」を見せると、
ようやく多笑が静かになりました。
ゆりかごダンスの甲斐あって直太朗も再びすやすや眠り始めたので、
昼ご飯の用意をしようと思い冷蔵庫を開けたら、肉類がまったくなし。
焼きそばの麵はあれど、野菜室にあるのは
ズッキーニ、トマト、キュウリ、ニンニク、アスパラ、アボカド、カボチャ...。
出がけに妻は「お昼は焼きそばでも食べてね」とにっこり出て行ったはず...。
どこの国の焼きそばを作れと言うのか。
料理を諦め、
多笑に「ひふみよさんとこに玉子のトースト食べに行こうか」と言うと
「うん!」
「じゃあ、着替えよう」
「やだ、行かない」
「じゃあ、こまつやさんにパスタ食べに行こうか」
「うん!」
「じゃあ、着替えよう」
「やだ、行かない」...。
13時過ぎまで、親子3人パジャマです。
そのうち多笑がトイレに行くと言い出しました。
そこで妻の言葉を思い出します。
『多笑はトイレでズボン脱いだら、その流れで着替えるから』
「よし、これは!」と、早速、多笑をトイレに連れて行き、
二階から着替えを持って降りてくると、パンツをはいた多笑が
すでにトイレから出ていました。
「あれ、もう拭いた?」
「うん、ふいた」
「じゃあ、お着替えしよっか」
「やだ!」
ズボンを渡しても放り投げ続け、
「うさぎちゃんのズボン(パジャマのこと)!」と泣き叫びます。
(パジャマのズボンは物陰に隠しました)
とうとう多笑はパジャマのズボンを諦めて
ワカメちゃんがごとくパンツはみ出しルックで過ごすと心に決めたようです。
13時半。
「お父ちゃんお腹空いたから、一緒にとみやさん行こう」
「うん」
「じゃあ、お着替えして」
「やだ」
×5...。
「じゃあ、もうお父ちゃんと直太朗だけで行っちゃうからね」
と玄関を出ると、背後から「おとーちゃーん!」と泣き叫ぶ声が。
振り返り、「じゃあ、お着替えして一緒に行こう」と微笑みかけると、
泣きじゃくりながら多笑が「ジェリー(ゼリー)買って来て」。
とても焼きそばを作る心の余裕はなく、
カップラーメンと多笑用の出来合いの冷やし中華を購入(ゼリーはなし)。
直太朗は、買い置きのレトルトのベビーフード。
ようやく食卓についたのは14時。
静かだったのは食べている間だけ。
食べ終えて少しすると、大食漢の直太朗が
「レトルトなんぞで足りるか!」と言わんばかりに大声で泣き出しました。
妻よ、君はいったい毎日、どのようにして娘を着替えさせ、
息子に授乳しながら、三食料理をし、離乳食までつくって食べさせているのだ。
僕は未だ洗濯すらできず、娘はパンツ一丁です。
論文? 無理無理。
妻が帰ってくるまで、あと4時間...。
あー、多笑が二階で「おとーちゃーん!」って呼んでる。
あ、後ろで直太朗が泣いている。
黙々と遊んでいたり、寝ている時は天使なんだけどなぁ。
つづく
(夫記)