毎日、ニュースを見ては心を痛め、連絡がつかない友人の身を案じ、
仕事中もネットでぼんやり被害状況をチェックするような精神状態。
しかし、高速道路も新幹線も不通で、ガソリンも不足している被災地。
被災地まで辿り着くことすらままならない状況です。
1166バックパッカーズさん曰く、
「自分ができることが来るときまで、『日常の生活を送る』こと」が大切だとのこと。
その通りだと思いました。
県外の人からすると、長野は栄村の震度6という情報が一人歩きして、
被災地という印象が強いようですから、県外の友人からは「心配している」との連絡をたびたび受けます。
長野市内の住民は通常の生活を送れているということを発信することも必要かもしれません。
このブログは県外の友人も定期的にチェックしてくれているようです。
なので、自粛を解禁しようと思いました。
1166バックパッカーズさんのブログは、いつも色々な「気付き」を与えてくれます。
外から見た信州の魅力、長野における観光ビジネスの可能性、
そして観光地の住民としての心構えなどなど。
僕は学生時代、バックパッカーでした。
老後の夢は、メキシコ・カンクンの対岸にあるイスラ・ムヘーレスという島にゲストハウスを開くことでした。
しかし、その価値観を覆してくれたのも1166バックパッカーズさんです。
ここでもできるんだ、と。
わが町にも誇れるものがたくさんあるのだということをブログを通じて再認識させてもらっています。
そのうち、バックパックを背負って、宿泊してみたいと思っています。
さて、フツウな門前生活の話。
いつも娘と散歩していると、どうしても目が釘付けになる風景があります。
道路沿いに鳥が放し飼いになっているのです。
湯福神社から南へ200mほどでしょうか。
田代青果店の向かい(田代青果店の倉庫だそうです)の棚の上に、その鳥は佇んでいます。
日曜日、田代青果店のご主人と話す機会がありました。
ご主人によると、その鳥は普通の鶏だと思っていたら、烏骨鶏だそうです。
御開帳を3回経験しているので、少なくとも15歳以上とのこと。
かなりのおじいちゃんです(雄鶏だそうです)。
かつては10羽以上、飼っていたそうですが、他のすべては天寿を全うし、
残る1羽となってしまったそうです。
「卵産まないからと言って、処分する訳にはいかないからねぇ」と、ご主人。
夜は倉庫の中に入れて、早朝、外に出すそうです。
15年以上、逃げずに佇んでいる烏骨鶏と、
「逃げることはないだろう」と静かに見守るご主人。
門前の大らかさが垣間見える風景の一つです。
(夫記)