長野・門前暮らしのすすめ

門前暮らし日記

079 これ1冊で長野市の歴史という本は?

 長野商工会議所に長野市が協力し、ご当地検定「長野検定(仮称)」の実施を計画していることが明らかになりました。
 リンク: 「ご当地検定」を検討中の長野市(小林玲子の善光寺表参道日記)
 検定問題のためのテキストもつくられるようです。
 歴史はその中でも重要な分野を占めることになるはずですが、これまでにこれ1冊読めば長野市の歴史が学べるという本はなかなかありませんでした。
 
 私の祖父・小林計一郎が昭和54年に書いた『わが町の歴史 長野』(文一総合出版)は、その意味でも、1人の歴史家が原始時代から現代まで280ページ程で書いた、読みやすくてとても貴重な本です。

 残念ながら、絶版です。八十二文化財団のライブラリー82では貸し出しもしていますが、県立長野図書館では書庫から出していただき、館内でお読みいただくしかありません。長野市立南部図書館にもありますが、長野市立長野図書館には在庫がありません。
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 出版が昭和54年ですから、現在の長野市の戸隠、鬼無里などは含まれていません。
 しかし、 善光寺町と松代で江戸時代の定期市(いち)が毎月同じ回数開かれていたことが書かれていたりと、善光寺門前町だけを勉強するにも、周辺地域の中でとらえることができるので、たいへん便利です。
 善光寺門前町はもちろん、松代も、その他の地区も、周辺との人々や物資の行き来を通して発展してきました。狭い区域でまちづくりを考えることも多い今、長野市域でのご当地検定は、広い視野に立って学ぶことの大切さを感じる機会になることと思います。