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以前のブログで紹介したとおり、
わが家のギターは2本になりました。
しかし、家にギターが2本あっても活用しきれません。

このいただいた2本目のギター、
元々は、今はなきQUIKという音楽好きが集まる店に置いてあり、
酔っぱらったお客さんが弾いていたとのこと。

あれこれ考えた結果、
1166バックパッカーズに「置きギター」をすることに決めました。
僕が歌うため、というのはもちろん、
ゲストが自由に弾いてくれるようにと。
僕にこのギターを譲ってくれたYさんも賛同してくれました。
そのように活用してくれれば嬉しい、と。

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僕がギターを始めたきっかけは、
19歳の時に行ったタイ旅行でした。

アユタヤの公園で、現地の青年がタイポップスを弾き語りしているのを僕は聞いていました。
ひと通り歌い終えた後で、青年は僕にギターを差し出し、
「何か日本の曲を歌ってよ」と言いました。

僕は当時、まったくギターが弾けませんでしたので、
結局、歌えずじまいでした。

帰国した僕はすぐに楽器店へ走り、ギターを購入しました。

その後、どこの国へ行くにも、お気に入りの何曲かの楽譜を持ってでかけました。
次に「何か日本の曲を歌ってよ」とリクエストがあった時のために。

旅の醍醐味はたくさんあれど、音楽もその一つだと思っています。
その時、その場所に居た人にしか味わえない、かけがえのない時間を
ギターと歌声が与えてくれます。

あのギターが、旅人たちに数多くの素敵な思い出を与えてくれますように。

(夫記)
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僕は現在、会社から派遣されて信州大学経営大学院に通っています。
修士論文の提出期限は1月12日。
休日は、論文執筆に追われています。

執筆する場所は、たいてい「Book & Cafe ひふみよ」です。
論文執筆なんてものは、面倒きわまりないのですが、
それでもここへ来ると、「ケ」と「ハレ」が入れ替わります。
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天気がいいのに公園で子ども達と遊べず、
閉じこもって論文を書く、という憂鬱な一日が、

日差しが差し込む素敵な空間で、心地よい音楽を聞きながら、
ちょっとビールの一杯もやりながら、筆を走らせる、という、

ちょっと贅沢なハレの日になるのです。

まぁ、もちろん家も居心地はいいのですが、
子ども達が寄って来て、論文どころではなくなります。
また、ビールでも飲もうものなら、妻が黙っていません。
(しかし、僕の文章はアルコールによって、よりシンプルに読みやすくなるので、
 決して飲むことは悪いことではないと思うのですが)

まぁ、そんなわけで毎週のように入り浸っています。
何より店主が店の回転率を度外視して、
「いつまでも居られる店」を目指しているのがよい!

休日、仕事に追われている方、オススメですよ。
おいしくて、量もたっぷりのコーヒーは2杯目から200円引き、
Wi-Fiも飛んでます。


(夫記)
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僕はギターが上手ではありません。
でも歌うのが好きです。
そんな僕に、ギターの神様が舞い降りたとしか思えない、
そんな奇跡の夜のことをお話しようかと思います。

僕が酔っぱらってギターをなくしたことは
以前のブログで書いた通りです。
色んな人から「ネタでしょ」とか突っ込まれましたが、ホントなんです。

ギターが生活の一部、というほど、
僕はギターを弾いてきたわけではありません。
練習したり、習ったことなど全くありません。
たまーに、歌いたくなったときに、
ポロンと鳴らして、歌う。その程度のものだったのです。

しかし、ギターのない毎日は、思った以上に寂しいものでした。

ある日、僕はツイッターでつぶやきました。
「ギターが弾きたい」。

すると、ご近所さんが二人も反応してくれました。
使ってないギターがあるから、どうぞお使いください、と。

僕は今晩7時前、そのうちの一人、Yさんの家へギターを引き取りに行きました。
いただいたギターは、Yさんが言うような「不要な」代物ではなく、
Morrisの素敵なギターでした。
「『ゆず』ってステッカーをはがしたあととかありますけど、
 それでもいいですか?」
とのことでしたが、
僕はゆずが嫌いでもないし、むしろ「ゆず胡椒」が大好物なので、
どうやって「ゆず」のあとに「胡椒」というステッカーのあとをいれようかと考えながら
ホクホク顔で家路へと就きました。

途中、「とみや」さんへビールを買いに立ち寄りました。
裸のギターを持った僕を見て、ご主人と奥さんが
「ギター見つかったの?」と尋ねました。

僕は「いや、ご近所さんが譲ってくれたんです」と答えました。
「要らないという割に、いいギターなのですごく気に入っているんです」
という二言、三言の会話でした。

すると、レジカウンターの脇で日本酒の試飲をしていたおじさんが、
僕にこう言いました。
「もしかして、あなた最近、ギターをなくしたのかね」

「はい。酔っぱらって、どこかに置いて来てしまったんです」。
僕は答えました。

おじさんはしばらく考えた後に、こう言いました。
「あなたのかどうか分からないけど、僕は最近、
 ギターを拾ったんだよ」

おじさんの話によれば、
ある土曜日の夜、帰宅すると駐車場にギターと男が横たわっていたそうです。
男の方は大いびきをかいていたそうで、
起こそうとしたけど、ちっとも起きない。
いったん、自宅に入り、もう一度、駐車場に出てみたら、
そこにはギターだけが置き去りにされ、男は消えていたそうです。

そんな男は、僕以外にいないでしょう。
おじさんは、「軒下に立てかけておいたけど、まだあるかなぁ」と言いながら、
僕を自宅まで連れていってくれました。
西の方向です。

最後の記憶があった「こまつや」さんから見て、わが家は北北西。
しかし、僕がおじさんの後をついて歩いている方向は、
「こまつや」さんから見たら真西です。

西長野のとある入り組んだ路地で、おじさんは立ち止まりました。
「あ、まだあった」。
薄暗い軒先に佇んでいたのは、紛れもなく僕のギターでした。
15年間つかず離れずやってきたMorrisのギターです。

僕は深々とおじさんに頭を下げ、礼を言いました。
少し涙ぐんでしまいました。

帰りがけ、「とみや」さんに寄ると、
「いやー、あの人はね、普段は夜9時ごろに来られるんだよ。
 珍しく、この時間に来たんだよねー。
 しかも、買い物済んじゃっていたし、おれが日本酒の試飲を勧めなきゃ
 安斎さん来る前に帰っちゃっていただろうねー。
 安斎さんがギター持ってなきゃ、あんな話もしなかっただろうし、
 色んなことが数十秒ずれていたら、あり得なかったことだよ。すごいことだねー」
と、ご主人。


僕はギターが上手な訳ではありません。
歌うのは好きですが、胸を張って「ミュージシャン」と言える人がいれば、
端っこで見ている人間です。
僕がギターを持って行くのは、そこに音楽がなくて、
でもあった方がいいんじゃないかと思う時だけでした。

たとえば西之門市、
たとえば1166バックパッカーズのラウンジ、
たとえばボンクラの花見、
たとえば遊歴書房のオープニングパーティー(これは要らなかった説あり)。

しかし今日、僕は素敵なギターを二つ並べてみて、
これはギターの神様が「君はギターを持って歌うべきだ」と
言っているような気がするんです。

それはミュージシャンとして、誰かに感動を与えるようなものではなく、
「枯れ葉も山の賑わい」的な、これまで僕が守ってきたスタンスで。

そして僕は思うのです。
そうであれば、僕はもっとスキルを上げるべきだと。

敬愛するミュージシャン・風博士は言いました。
「安斎くん、楽器はプラクティス、プラクティス、プラクティスだよ」。

折しも僕はもうすぐ修士論文という足枷が外れます。
プラクティス、プラクティス、プラクティス。
ギターの神様もそう言っているような気がした、そんな奇跡の夜でした。

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(夫記)

(門前ソングスプロジェクト
「遊歴書房のテーマ」、「1166のテーマ」、「ひふみよのテーマ」と
 3曲できました。次こそ「箱山ふとん店」をちゃんとつくるかな)
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多笑さん、直太朗くんへ

今日の夜はお母ちゃんがお出かけだったので、3人でお留守番でしたね。
お母ちゃんがシチューを用意してくれていったので、お父ちゃんは楽チンでしたが、
多笑さんは箸でシチューを食べると言い張って、
スプーンを持たせるまで、随分手間取りました。

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直太朗くん、君はプラごみが好きですね。
ちょっと目を話すと床中にプラごみがぶちまけられていました。
お母ちゃんから聞いてはいましたが、こんなに好きだとは。
僕は何回プラごみを片付けたことか。

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多笑さん、
「お風呂にペットボトルをたくさん浮かばせるプロジェクト」
に賛同してくれてありがとう。
おかげで、一番の懸案だったお風呂にすんなり入ることができました。
そして、幸運も重なりました。
お風呂で遊び続けるあなたをどうやって上げようか悩んでいた僕に、
「尿意」という名の女神が舞い降りてきました。
「おとーちゃーん、おしっこ!」ということで、
すんなりお風呂から上がることができました。

しかし、おしっこの話なんてしたらあなたは怒るでしょうか。
だって、パジャマを着るとき「多笑さんのパンツはここですよ!」と
僕が大きな声で言ったら、
「ちいちゃなこえで。はじゅかちいでちょ」とたしなめるくらいですから、
あなたは立派なレディですものね。

お風呂から上がって安心して
「さあ、寝ようか」と言った僕に、多笑さんはぴしゃりと言い放ちましたね。
「おとうちゃん、はみがきは!?」
そんな二歳児がいるでしょうか。
僕は感心しましたよ。

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2人を抱っこして汗ばんだ僕に、
あなたはタオルを持って来てくれましたね。
そう、花には水を、人には愛を、デブにはタオルを。
あなたの甲斐甲斐しい働きぶりに、お父ちゃんの老後の不安は消え去りました。

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しかし、お父ちゃんは見逃しませんでしたよ。
はしゃいで調子に乗って、直太朗をいじめているあなたを。
下が証拠写真です。
直太朗を守るか、ジャーナリズムを守るか、僕は迷いましたが、
決定的瞬間を捉えることを選びました。
蹴ってますね、挟んでますね。

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最後に、多笑さん、あなたのことを自慢したいと思います。

紙パックの背面に貼り付けられた袋入りのストローをはぎ取り、
「ココからあける」と書かれたビニールを引きちぎり、
伸縮するストローを「カチッ」というところまで伸ばして、
蛇腹を曲げた上で、差し穴にストローを差し込む。

こんな高度なことができる2歳児が他にいるでしょうか。
自慢の娘です。

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しかし、直太朗くんは気の毒でしたね。
泣いては抱っこされ、泣き止むものの眠れず、の繰り返し。
やっぱりゼロ歳児にはおっぱいが必要なのですね。
お父ちゃんが多笑さんと遊んでいる間に、いつの間にか机に這い上っていましたね。
下りられないのに。
第二子の宿命です、「いつの間にか」。

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あ、今日撮った写真を多笑さんに見せているうちにお母ちゃんが帰って来た。
直太朗くんはおっぱいくわえたとたんに眠っちゃいました。

お母ちゃんはお風呂に入ります。
それじゃあ、多笑さんには絵本でも読んであげますか。
寝てくれるかなぁ。

現在23時。
しかし、うちの子は宵っ張りだなぁ。

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あ、寝た。

(夫記)
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本日朝、地区の防災訓練が行われました。

一次避難所は「たきや」さん駐車場。
集合は8時15分でした。
雨天決行です。

プログラムを見ると
8時30分、「たきや」さん駐車場を出発、
9時00分、二次避難所、城山公園噴水付近到着。

集団行動の苦手な僕は、
8時30分ちょうどに一次避難所へ行って、二次避難所まで歩く、
というプランを立てて、
8時29分に「たきや」さん駐車場へたどり着きました。

しかし!
もはやもぬけの殻。

看板をよくみると「たきや西店」とあります。
これは場所を間違えたか!?
たきや本店、もしくは東店があるのか!?と考え、
駐車場の管理人さんに尋ねたところ、
「避難訓練の人たちなら、もう行っちゃったよ」とのこと。

プログラムをよく読むと
「都合により一次避難所までの参加でも結構です」ですって。

完全に趣旨を勘違いしていたようです。
とぼとぼと家へ帰った日曜の朝でした。

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(写真と記事は一切関係がありません、夫記)
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