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生まれて初めて、「写真は楽しい」と思っています。

大学生の頃、課題をこなすため暗室にこもったこともあります。
最初の就職先では、自社施工物件の写真処理が仕事のひとつでした。
編集の仕事では、毎日のように写真に向き合っていました。

でも、自ら好んで写真を撮りたいとか、ましてや撮ってて楽しいとか、
思ったことはありませんでした。

思うような写真が撮れないから、ますます撮ろうとしない、
そんな悪循環の末、ずいぶんカメラから遠ざかっていました。

その私が、昨日は一日中子供たちにカメラを向けていました。

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夫が買ったなんとかいうレンズがとても良いです。

細かな設定は夫にしてもらって、私がいじるのはピント位置くらい。
それさえおぼつかない拙さながら、一時もじっとしていない子供たちを追いかけて
夢中でシャッターを切りました。

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写真を見ながら思い知ったこと。
ありふれた日常は、かけがえのない一瞬のくりかえしである、と。

きっと子供たちは、あっという間に大きくなってしまう。
ふたりの幼子に手を焼くかけがえのない今を、存分に楽しもうと思います。

(妻記)

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僕は結婚してお小遣い制になって以降、
大好きなカメラやレンズは視界に入らないようにしていました。
欲しいものはたくさんあれど、
機械音痴の妻の理解を得て家計から購入資金を得られることはないと諦めていたからです。
もちろん、酒とタバコに溺れている僕にお小遣いを少しずつ貯金することは不可能です。

結婚直前にデジタル一眼レフと一緒に購入したレンズは、予算の都合上、
NIKKOR 18-70mm F3.5-4.5という、無難ながらも面白みのまったくないもの。
銀塩時代に買い集めた多種多様なレンズ、カメラと比べると、撮影の楽しみも激減し、
写真を撮る枚数も減っていきました。

そんな折、ちょっとした夫婦喧嘩が収束した結果、
妻から「3万円台までならレンズを買ってもいい」という言葉を引き出しました。

妻の気が変わる前に、とスピーディーな決断を心がけつつ
悩みに悩んだ結果、選んだのは、
ダカフェ日記でも紹介され、人気を集めているSIGMA 30mm F1.4 DC HSM。

F1.4なんて明るいレンズを使うのは何年ぶりでしょう。
背景のボケ味がとても素敵なレンズです。
薄暗いわが家の食卓でもISO400、シャッタスピード1/60秒でこの明るさ。

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ミニトマトでアンパンマンを演じる多笑と、
そのミニトマトを頬張り笑顔の多笑。

レンズ一つで切り取る世界はまったく違ってきます。

写真を撮る枚数も増えそうです。

(夫記)
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日本一尖った雑誌だと思っている「SPECTATOR」の編集部が、
東京から長野市に移転してきました。
いや、「雑誌」というカテゴリーに入れていいのだろうか、
彼らのつくるものは「書籍」と呼んだ方がしっくりきます。

前号vol.23の特集は「WILD WILD EAST TAIWAN」。
台湾の東海岸を自転車で縦断するという企画です。
その前のvol.22の特集は「再考・就職しないで生きるには」。
わずかな資本とアイディアで自ら仕事をつくってきた人たちへのインタビュー集。

デザインも含めて本当にかっこいい本をつくっています。

そんな「SPECTATOR」の編集部がわざわざ長野市に移転して来たのです。
僕のような田舎者にはビックリです。

知人の店が長野市に移転して来たのをきっかけにこの街を訪れ、
「なんだか面白そうな動きのある街だなと思って、来ちゃいました」
と、軽く言ってのける青野利光編集長。

広告営業や流通のことも考えれば
出版社が東京を離れることって、結構大変なことだと思うのですが、
「まぁ、発行は年2回なんで、ちょこちょこ東京と往復すれば大丈夫です」と、さらり。

あんな面白い本を作っている人たちに
面白そうな街だと思ってもらえて嬉しい限りです。

「SPECTATOR」のバックナンバーは「Book&Cafeひふみよ」でも
お買い求めいただけます。

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(夫記)
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僕は今のこの善光寺門前町を自慢に思っています。
そんな僕にとって、魅力的なプロジェクトが進んでいます。
「平成の武井神社御柱祭 大絵馬奉納プロジェクト」、略して「絵馬プロ」。
活動の詳細や趣旨は絵馬プロのブログに記されているので、そちらを参照してください。

本日はその絵馬プロに寄進をしてきました。

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一万円以上の寄付をした人は、絵馬の裏側に名前が記されます。

また、制作現場であるKANEMATSUに足を運んだ人は誰でも、
「未来への一言」を書いて、そのメッセージとともに撮影してもらえます。
そのデータは記録メディアに保存され、絵馬の裏側に貼り付けられる計画です。

僕も未来へのメッセージを書き、撮影してもらいました。
僕のメッセージは「子供たちが その子供たちに自慢できる街に」。

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絵馬そのものも、素晴らしいものになりそうです。
絵師・OZさんが1500枚もの写真を基に下絵を完成させ、
これから3.6×1.2mの板に絵付けをしていきます。

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上が、完成した下絵の一部。木遣り隊の先頭に描かれているのは、
このプロジェクトの発起人の一人である宮本圭氏
そして下の写真が取材に答える宮本氏当人。似ている...。
下絵なのにここまで詳細に描かれているのです。

御柱祭当日その場にいた人は、たとえ一見物者であっても
絵馬に描き入れてくれます。
当日、カメラを持って写真を撮りまくっていた僕は、
ファインダーを覗く自分を描いてもらおうと思っています。


24年に一度の御柱祭の様子を絵馬に描いて、武井神社に奉納するこのプロジェクトは、
武井神社の長い歴史でも、万延元(1860)年、大正15年、昭和61年の
計3回しか行われていません。
下の写真は大正の大絵馬。武井神社に飾られています。

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見比べると、その時代ごとの街の様子と、街の人たちの思いや生き方が伝わってきます。
そうした絵馬を今この時にも残そうというこのプロジェクト、
僕はとても素敵だと思います。

ほとんどはボランティアの力によって運営していますが、
材料費、制作費などは当然かかります。
これらは市民有志の寄付金によってまかなわれます。
寄付金の目標額は150万円。

僕は今のこの街を自慢に思っています。
ナノグラフィカの活動があって、ボンクラの活動があって、
こまつやができて、1166バックパッカーズができて、ひふみよができて、
素敵な人々が住んでいる。

24年後、48年後の御柱祭の時に、僕の子供たちやその子供たちに
「今も素敵な街だけど、あの頃も素敵な街だったんだよ。
 ほら、ここでおじいちゃんがカメラ構えているでしょ。
 ここで木遣りをあげているのは友達でね...」なんて話をしてみたい。

みんなで今この時の門前町を歴史に残しませんか。

150万円まで、あとどれくらいかな。

(夫記)
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本日14日と明日15日、善光寺お盆縁日が開かれています。

ナノグラフィカでは、浴衣の着付けを無料で行っています。
福島から遊びに来た母と妻が、浴衣を着付けてもらいました。

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駒返橋通りには、地元町内会による夜店が並びます。

西之門町は、「こまつや」シェフのレシピによるイタリアン焼きそばを
「箱山ふとん店」の四代目が調理します。

箱山さんは屋台と鉄板がよく似合います。

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ポルチーニが入ったイタリアン焼きそば、おいしいですよ。
今日、明日しか味わえません。

そして善光寺さんの境内では、盆踊りが繰り広げられます。
素敵なのは、お坊さんも参加すること。
お坊さんが踊る盆踊りを、僕は初めて見ました。

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(夫記)
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