西之門町にある三河屋傘店の店主、北澤さんには、ナノグラフィカが出来たときからずっとお世話になっています。同じ町なのでお祭を一緒にやったり、北信流の謡を教えていただいたりと普段から関わる機会は沢山あるのですが、個人的に傘を買った事がありませんでした。
でもつい先日、お世話になっている方への御礼の品を買う機会があり、この機会にと、三河屋さんに行ってきました。商品もお話しも最上級なのは存じていましたが、壊れないように丈夫に作ってある一生ものだよとか、傘の裾部分にステッチが掛かっていないものは、良い生地を使っている高級傘だとか、聞いていたら、危うく自分の分まで買ってしまいそうな気持ちになりました。取り敢えずその日は自分の為の購買欲をなんとか抑え、外側シルバー、内側は花柄の素敵な傘を購入しました。良いものが買えたのもそうですが、北澤先生から傘を買えたことが何より嬉しかったです。…そして、次は自分の分を買いに行こうと思いました。「壊れないと思うけれど、万が一壊れてしまったらもっておいで、俺が生きている限りは直してやるよ」と仰っていました。
いつまでも元気で長生きして欲しいと心から思います。(はるな記す)