ただ、飽きて騒いだりは絶対しない、自称「おとななこども」の多笑は、髪を切られている間、ずっとオリコウサンにしていました。(しかし、美容師さんの問いかけには殆ど答えず、 「幼稚園ではなに組なの?」という問いに 蚊の泣くような声で「すみれぐみ…」とだけ答えていました。)前髪を短くしてもらい、サイドやバックはボリュームを抑えて、毛先を揃えてもらっただけですが、やはりプロの仕事は違います。大きな鏡を前に嬉しそうにしていた多笑が、一言だけ発しました。「お母ちゃんみたいにしたい」。サイドが少し短いので、ヘアピンの力を借りながら、それでも、お母ちゃんとお揃いの一つくくり。急におねえさんになってしまいました。一回2,000円とは言え家計が逼迫するわが家においてはバカにならないので、七五三が過ぎたら、またお父ちゃんかお母ちゃんのざん切りアマチュアとこやさんに逆戻りですが、たまには美容室に連れて行くのもいいなぁ、と、鏡に見とれる娘の姿を見ながら思いました。(夫記)