わがまち西之門町は善光寺さんのメイン通りから一本西側にある
北へ向かう一方通行の通りです。
この町に生まれ育ち、『節分の豆まき』というと善光寺さんではなく
桜枝町の天満宮天神社(学問の神様)に行くのが町のならわしです。
桜枝町は西之門町からさらに西へ伸びる商店街
その先は鬼無里に通じる里山をつなぐ街道なのです。
かつては【山の手商店街】といってたくさんの商店が立ち並び
この商店街で買い物をするともらえるスタンプ(チェリースタンプ)とか
町内の駐車場を会場にして夏のビアガーデンとか
年末になると豪華景品が当たる大福引き大会とか
とにかく盛大で
子供なりに楽しみで
それは、それは盛り上がったのでした。
お買い物で町外に出ることなく生活にかかわるものすべて
近所でまかなえたのでした。
そんなイベントももうなくなり
商店街のつながりも消えつつ、個人でそれぞれが頑張ってる現状が今の姿です。
でも唯一、
僕が子供のころから楽しみにしていた『節分の豆まき』だけは毎年変わることなく
天神さんで盛大に開催されています。
不思議なもので、みなさん神事が終わったころにお集まりになられます(笑)
そして、今年は3代目の父に代わり、私ふとん屋の4代目が、
まく側の一員をまかされたのでした。
どうやら、今後は毎年こうなりそうです。
善光寺さんは芸能人とか有名人に会いたくて行く人もいると思いますが・・・。
こちらは現実的、とにかく実用的なものが飛んできます。
ティッシュ
みかん
お菓子
ボール
落花生
マッチ箱(くじつき)
みんなの目当てはこのマッチ箱なのです!
マッチ箱を開けると・・・。
リンゴジュース
食パン一斤
せともの
雑貨
実用的なものばかり。
ケンカ寸前でマッチ箱の争奪戦が繰り広げられます(笑)
人間の欲望をそこで存分に発揮して・・・・。
そうやって、新たな立春を向えるのです。
知らなかったという方、来年は桜枝町の天神さんにも来てみてください。
『おい、4代目~!こっち~!』
お声がかかれば、ついついそこへまきたくなってしまいます。
本日の部長の一句
『節分の春、善光寺さんのあとは天神さんへ豆まきはしごでキマリだね』
ありがとうございました。
西之門町青年部
デブ長
箱山 正一