長野・門前暮らしのすすめ

門前暮らし日記

煙草屋のおじちゃん

僕は愛煙家ですが、タスポを持っていません。

これまでは大概コンビニで煙草を買っていたのですが、
最近はもっぱら最寄りの煙草屋さんで買っています。
とは言っても、屋号すらなく、店内にも在庫はないらしく、
「すいませーん」と声をかけるとおじさんが出てきて、
自販機にタスポをかざしてくれます。
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もし僕が逆の立場なら「タスポつくったらどうかね?」と
言ってしまいそうなもんですが、
おじさんは毎回ニコニコ笑って
「商売だから当たり前だよ」と言いながら出てきてくれます。
今日は「いつもありがとう」と言ってリンゴをくれました。

僕が煙草を吸い始めたきっかけは、初めての海外旅行でした。

煙草を吸っている間は、手持ち無沙汰なものです。
喫煙所というのは、そうした人間が集まっているわけで、
見知らぬ土地で、友だちをつくるには最適な場所なのです。

日本の煙草を差し出し、拙い外国語で「交換してくれる?」と話しかけると、
「どこから来たの?中国人?」などと話がスタートします。
これまで20カ国近く旅して回りましたが、
どの国でもこれで結構友だちをつくりました。

そんな訳で付き合い始めた煙草ですが、10月1日から大幅な値上げです。
月のお小遣い総額とつき合わせてみれば、やめざるを得ません。
煙草とさよならするのも寂しいですが、
煙草屋のおじさんと接点がなくなるのも寂しいな。

(夫記)