長野・門前暮らしのすすめ

門前暮らし日記

2/11~2/15宿泊・野口さんの感想文

近所のバックパッカーズホテルにイベントで寄ったところ、「体験ハウス」という文字の
とても魅力的なチラシを見つけました。
期間も終わりに近かったので、あわてて問い合わせをし、運よく2月11−15日まで
入居させていただきました。
さらに幸運なことに、灯明まつりの開催期間中ということで、門前はとても華やかな雰囲気でした。

肝心のおうちは、床の間のある昔ながらの作りで、窓が大きく、格子状の障子の陰影が綺麗で、明るい風通しのよい素敵な部屋でした。家具も落ち着く。ほんとに「家」でした。おもしろいプロジェクトです。
難点は、ワンルームに慣れきった身には、家が大きすぎて、台所や洗面所が遠かった・・・。
昔の家族の大きさに、驚きました(二人で作業できる広々とした台所に、嫁姑バトルを想像したり)。
あと、一度知ると(多分)なんてことないのですが、鍵を開けられなかった(昔の道具のアナログな「加減」を知りました。)

灯明まつり見物に、連日、遅くまで出歩き、蕎麦屋をめぐり、早朝はお朝事、宿坊での精進料理、善光寺のライトアップや山門開帳など、満喫しました。

また、行事の観光だけでなく、実際に住んで通勤したことで、見えた町の魅力もありました。
のんびりした午後の商店街、夕昏と鐘、朝の掃除をしている人々のしゃっきりした空気、権堂裏手のレトロな飲食店街。ビルやコンクリートから隔離されたタイムカプセルかのような空気を感じました。新興住宅街や車での生活領域にはない、歴史、風雅さ。おしゃれなおじいさん、おばあさんが多かったような気が…。

時間が合わなかったので未踏破ですが、毎日行けそうな惣菜店や食堂も沢山ありました。駅と職場からちょっと遠いので、これまで門前の魅力を知りませんでしたが、こんな魅力的な場所が徒歩圏にあったなんて。

とはいえ、県外転入者としては、長野市在住歴が浅いと、地域の集まりなどには興味があってもなかなか敷居が高く感じます。通りがかりに古い民家などをいいなーと見ていましたが、この体験ハウスで実際に体験し、不動産屋さんや地域の情報をたくさん教えてもらい、ぐっと身近になりました。

転勤族(不確定)なので永住選択はどの地域に対してもなかなか出来ないのが悩みですが、数年でも、こんな素敵な暮らしをしてみたい。結果的に長くいることもあるかもしれない。
なんとかご縁のある物件を探してみたいと思います。

ありがとうございました。

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※野口さんの宿帳