長野・門前暮らしのすすめ

門前暮らし日記

054 体験プログラムに見る門前の広がり

 「門前暮らし体験ハウス」の体験プログラム(2012/7/11版)が掲載になりました。
 たくさんのプログラムが用意されていることに驚かされます。これを企画できるナノグラフィカの人のつながりの広さは相当なものです。
 門前町は町並みとしては歴史上これまでも存在してきましたが、「門前」という面的な広がりが、ここ数年ほど意識されるようになったことはないと思います。
 たとえば、信濃毎日新聞のデータベースで、「善光寺門前」をキーワードに記事検索をしてみると、数年前までは、その記事の大半は大門町でのことで、一部、東町、後町や新田町あたりも含まれることがわかります。つまり、「門前」とは、圧倒的に善光寺表参道(中央通り)沿いを指すことが多かったのです。
 これを変えたのが、ナノグラフィカであり、門前暮らしのすすめプロジェクトなのです。善光寺周辺のそれぞれの町で暮らし、活動している人の意識を「門前」というキーワードで結びつけることによって、新たな人もとけこみやすくし、地域の活力を生み出しています。
 善光寺周辺の地名には、実は、「門前」という言葉はありませんし、これまでも存在したことはありません(たとえば、長野市門前*丁目、長野市門前*番地のように)。だから、門前の区域もあまり細かく線引きせずに活動できます。
 歴史を生かしつつ、柔軟な発想で新たなことに取り組めるのも門前の魅力です。

(小林竜太郎)
 
 最近、「小林さんは、ナノグラフィカの人なんですか?」と聞かれました。いえ、違いますが、縁あって、ここでブログを書かせていただいております。