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世の中には不思議なことが起こるものです。
夜が明けたらわが家にギターがありません。
これはどうしたことでしょう。

昨夜、私は家でビール2本と日本酒2合を飲んだ後、
1166バックパッカーズにギターを持って遊びに行きました。
そこでオーストラリア人のギタリストと
「ありがとう野菜−Thank you for vegetable」という曲をつくり、
セッションしました。

1166では杏露酒を一杯、焼酎をロックで2杯飲みました。

帰りがけ、営業終了後の「こまつや」さんに寄り、
「こまつやのテーマソング」についての打ち合わせをしようとしたら、
廣政シェフに「テーマソング要りません」と断られました。

そこまで、僕の手にはギターがありましたし、
交わした会話もすべて覚えているのです。

しかし、僕はその後、どこか別の世界へ迷い込んでしまったようです。
人はそれを「トワイライトゾーン」と呼ぶそうです。

「こまつや」からわが家は僅か数百メートル。
しかし、途中、僕は道に迷いました。

塀に吸い寄せられ、おでこをぶつけたのは覚えています。
重力のバランスが突如崩れ、地面に叩き付けられたのも覚えています。

ほうほうの体(てい)で自宅に辿り着いたのですが、
そこで気付きました。
手に持っていたはずのギターがありません。

世の中には不思議なことが起こるものです。
あんなに大きなものが神隠しにあうなんて。

翌朝、交番へ行き、紛失届けを出しました。
「裸のギターなくしたってのは初めてだなぁ」と
ベテランのおまわりさんが言いました。

世の中には不思議なことが起こるものです。

(在りし日のギターと私と娘)
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(夫記)
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門前は男の僕が見ても素敵な男性にあふれています。
既婚、未婚問わず。
僕から見れば、こまつやの廣政さんの立ち居振る舞いなんかは、
惚れ惚れするほど機敏かつ無駄がなく、見ていて素敵だと思うのですが、
娘の多笑の好みは違うようです。

多笑はかなりの人見知りなのですが、
それでも最初に打ち解けた男性が「Book&Cafeひふみよ」の今井さんです。
ことあるごとに
「たえちゃん、ひふみよいきたいなー。
 たえちゃん、ひふみよちゃん、ちゅきなんだ」と遠い目をしてつぶやいたものです。
(多笑は「さ行」が言えません)
家族以外には言葉を発することなく遠目で様子を窺う多笑が
自ら膝に乗り、すっかりなついていました。
初恋の人です。
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しかし、女心と秋の空。
半年も過ぎないうちに、多笑の心は次なる男性に奪われてしまいました。
門前のKANEMATSUにオフィスを構えるデザイナー、manz-designの太田さんです。
上の今井さんとの2ショットには少女の無邪気さが見受けられますが、
下の太田さんとの2ショットには、乙女の恥じらいが見て取れます。
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着替えをしたくない、と駄々をこねる日も
「太田さんとこ行こうか?」と持ちかけると、
いそいそと着替えを始め、KANEMATSUへと向かいます。

僕や妻がどこかへ出かけようとすると、
「おおたちゃん、いるかなー?」と尋ねます。
もはや、ぞっこんです。

父としてはせめて、たまちゃんちの福太郎(5歳)くらいにしてくれれば微笑ましいのですが、
太田伸幸氏(30歳)がわが家に挨拶に来ることを想像すると何とも複雑な心境です。

(夫記)
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くまちゃんを背負い、
笛を吹きながら、
ウクレレをかき鳴らす多笑。

ちんどん屋か!

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演奏終了後、
「みんな、ありがとー、ありがとー」と手を振っていました。

まぁ、この調子でつじあやのみたいになったらいいな。

(夫記)
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旅の魅力はいろいろあれど、
その一つに、出会いというものがあると思います。

とりわけ、ドミトリー(相部屋)を選ぶ旅人というのは、

出会いを求めていると僕は思うのです。

僕自身がそうでしたし、

一人になりたいならドミトリーは選ばないと思います。

 

僕は1166バックパッカーズでよくお酒を飲んでいます。

ある人は言いました。

「よく知らない人ばかりのテーブルに入っていけますね」。

 

確かに、勇気が要ります。

確かに、場違いの時もあるでしょう。

空気を読むまでに時間を要することもあります。

 

 

しかし、基本的にゲストハウスのラウンジで佇んでいる人は、

新たな出会いを求めていると、僕は思うのです。

 

一方、僕は現在、旅に行きたくても行けない環境にあります。

まぁ、エネルギッシュな人は幼子2人抱えてでも、

徹夜で論文を仕上げてでも旅に出るのでしょうが、

僕にはそこまでのエネルギーがありません。

 

しかし、門前には1166バックパッカーズがあります。

旅人との出会いがあります。

旅の魅力は色々あれど、そのうちの一つ、出会いだけでも味わうことができるのです。


オーナーの織絵ちゃんもきっと

1166バックパッカーズを地元民と旅人をつなぐ場にしたいんだと思います。

その交流が宿泊客の旅の思い出を一層、濃いものにしてくれる、と。

月に何回か開催される「シェア飯会」などのイベントが物語っています。

地元の人が気軽に立ち寄れて、旅人と交流できるように、

場をつくろうとしているのでしょう。

 

1166バックパッカーズは

僕にとっての「どこでもドア」みたいなものです。

扉の向こう側に日本全国だけでなく、世界各国からやって来たゲストがいる。

 

僕にとってかけがえのない場所である1166バックパッカーズは、

明日で1周年を迎えます。

 

門前に宿を構えてくれて、ありがとう。

これからもよろしくお願いします。


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(夫記)

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国定忠治ってのは権堂に縁があるということを知ったのは最近のことです。
秋葉神社には、忠治の遺骨を分骨してもらい、墓があるそうです。

ってことで、「権堂 国定忠治まつり」に参加してきました。
忠治のコスプレをして、権堂アーケード、中央通り、仲見世を歩くというものです。

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わたくし、コスプレとなると、
「似つかわしくないショット」を撮るのが趣味でして、
存分に楽しませていただきました。

まずは、UVを気にする忠治。
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ラーメンかチャーシューメンかで迷う忠治。
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「おーいお茶」を渋い顔で飲む忠治。
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流れ者をやめて、履歴書の写真を撮ることを決めた忠治。
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道行く観光客に記念写真をねだられる忠治もいたりして、
なかなか面白いイベントだと思いました。

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(夫記)
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安斎家のフツウな門前生活

子連れで門前に引越してきた一家の暮らしぶりを徒然なるままに綴ります。