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ナノグラフィカのカフェスペースに我が夫婦、大のお気に入りの雑記帳があります。

僕の写真の師匠である内山温那(はるな)さんの「カメラと私とへにゃ画な日々」。
若者ならではの迷い、悩み、苛立ちなどが
絶妙な脱力系イラストとともに記されています。

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そして温那ちゃんの写真の師匠である清水さん(僕にとっては師匠の師匠)への思いや、
その師匠のヘンテコな格言なども紹介されています。

また、ナノグラフィカで起きている日常が垣間見えて、
何だかあの空間で青春を過ごしている彼女が羨ましく思えて来ます。

彼女の才能は写真だけではないのです。

ナノグラフィカにお立ち寄りの際はぜひご一読ください。
ホッコリとさせられながらも、
自身の青春の日々を思い出して甘酸っぱい思いになるはずです。

(夫記)
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先週の土曜日、僕が風邪をひきました。
その後、多笑が風邪をひき、妻が風邪をひき、
母乳に守られていたはずの直太朗は、風邪をひかないかわりに中耳炎になりました。

長野は朝晩の気温が急激に下がり、季節の変わり目です。

もとはといえば、僕が酔っぱらって布団も掛けずに居間の床で寝てしまい、
それで風邪をひいたのが発端です。
おかげで誰も同情してくれません。
反省。

すまん、安斎家のみんな。
自己管理には気をつけます。
長野の、いや北国に住むすべての酔っぱらいの皆様。
いくら面倒でも布団はかけて寝ましょう。

テーブルの下にて、厚着の姉弟。

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(こないだどっかの草むらでしばし寝てしまって、
 でもどこの草むらだったのか思い出せない夫記)
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昨日、第1回となる長野門前古本市が開かれました。
東町のKANEMATSU内に入る古書店・遊歴書房の宮島悠太さんが主催し、
実現したこの企画。

キャッチコピーは「本を手に、街へ出よう」。
部屋で読書だけが本の世界ではなく、本はもっと自由なものである、
というのがこのイベントの趣旨です。

市内9店舗が参加したスタンプラリー、
一箱古本市の創始者とも言うべき南陀楼綾繁(なんだろうあやしげ)さんのトークショーなど
見所はたくさんあったのですが、
僕が最も素敵だと思ったのが、KANEMATSUで開かれた「長野門前一箱古本市」。

出店者は一般公募だから、誰でも参加可能。
木製のリンゴ箱を書棚に見立て、
お気に入りの本をディスプレイして販売します。

第1回の今回は、県内外から22人が出店し、
お客さんは出店者と本について楽しそうに語らいながら、買い物をしていました。


わが家の参戦は遅くなってしまったので、
既に大半が売れて「一箱」がスカスカになってしまっている店主さんもあり。

それでも、僕は二冊、妻は自分用に一冊、子供用の絵本を二冊、
とてもいい買い物をしました。

こうしたイベントをきっかけに、
長野、門前を本の街として印象づけられればいいなと思いました。
そしてこのイベント自体も来年はもっと多くの出店者が集まり、
ゆくゆくは県外の人にとっても、読書の秋といえば「長野一箱古本市」と言われるような、
そんなイベントに育っていけばいいな、と思います。

まぁ、実は、育っていくんじゃないかな、と思っているんです。

こうしたムーブメントに必要なのは、
熱意ある旗振り役と
人を惹き付けるのが上手なアートディレクターではないかと思います。
それが、このイベントには揃っているのです。
きっといつの間にやら、
たくさんの人を巻き込んだ大きなイベントになっていくのではないでしょうか。

今回のポスターデザインがこれ↓。大のお気に入りです。部屋に飾りたいくらい。

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僕はたまたま、このポスターが出来上がった時、
デザインした太田伸幸氏のオフィスにいたので、
一番最初に目にした人間ということになります。

娘と息子が大きくなったころ、
「門前古本市の第1回のポスターを一番最初に見て、
 一番最初に褒めたのはお父ちゃんなんだぞ」
なんてことが自慢になるのではないかなぁ、と思っているのです。

今回、出店した「つん堂」さんに
一箱古本市の出店者の楽しみ方を伝授していただいたので、
僕も来年は出店してみようかな。
キーワードは「マゾ」です。

(夫記)
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妻がいない休日。

ようやく二人の子供に昼ご飯を食べさせたものの、
15時を過ぎても、上はパジャマ、下はパンツ一丁のわが愛娘。
うどんを飲み物のように平らげ「もっとよこせ!」と泣きわめく大食漢の長男。

げんなりしながら、二つ目のベビーフードを直太朗に食べさせていると、
多笑が「アンパンマンキャラメルコーン食べたい」と小悪魔的笑顔ですり寄ってきます。

これはチャンス!
「ズボンはかない子はキャラメルコーン食べられないんだよ」と言うと、
しばらく考えた末、「じゃあ、はく」と
交渉開始から5時間半にしてようやく愛娘が文明人の仲間入りです。

さて、次は上をどうにかしようと思ったのですが、
あっさりとキャラメルコーンを食べ終えた多笑は、
頑としてパジャマの上を着替えるのを拒みます。

そして、とうとうやってしまいました。
禁断の甘い果実をまだ年端も行かぬ娘の前にちらつかせたのです。

「多笑ちゃん、とみやさんにゼリー買いに行こうか」
「うん!」
「でも、とみやさんはパジャマでは行けないんだよ。着替えよう」
「わかった!」

よし!と思ったのも束の間、
多笑はパジャマの上からチュニックを着ようとするではありませんか。

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パジャマは大きめなので、なかなかうまく着られません。
そもそも、門前のファッションリーダーとして、
娘にそんなおかしな格好をさせたくありません。

最初はアドバイス。
「多笑ちゃん、パジャマの上からは着られないよ」
「うまくきられないよー!」
続いて提案。
「多笑ちゃん、パジャマ先に脱いだら?」
「おとうちゃん、あっちいって」
最後は懇願。
「多笑ちゃん、お願いだから先にパジャマ脱いで」

頼み込むこと20分。
「多笑ちゃん、ゼリーなくなっちゃうよ」
「じゃあ、おとうちゃんてちゅだって」

時計は16時を回ろうとしていました。
6時間以上に及ぶ、ウォール街のやり手ビジネスマン相手よりタフな交渉は
ようやく終わったのです。

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禁断の甘い果実をせしめて満面の笑みを浮かべる多笑。

負けた。

でもね、僕もただ家の中で振り回されるだけではありませんよ。
外から聞こえる笛や太鼓の音に反応した多笑と直太朗を
きちんと御神輿のところまで連れて行くことで一矢報いました。

トータルで見れば、子供達にとって楽しい一日だったんじゃないかな。
さて、そろそろ妻が帰ってくる頃です。

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(夫記)
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今日は妻が用事で朝から松本へ。夕方まで帰ってきません。
従って僕一人で二人の子守りをすることに。

Book&Cafeひふみよにでも行って、
畳の上で直太朗を寝かせ、多笑は大好きな店主の今井さんに遊んでもらい、
僕は論文を書く、そんな優雅な一日を思い描いていましたが、
現実はそんなに甘くはありません。

朝10時、妻出発。
多笑が絵本を読んでとせがむので、
「これ読んだら、お着替えね」「はい」
...「おしまい。さぁ、お着替えね」「もうちょっと読みたい」
「じゃあこれ読んだら、お着替えね」「はい」
...「おしまい。さぁ、お着替えね」「もうちょっと読みたい」
「じゃあこれ読んだら、お着替えね」「はい」
×5。
あれ、11時だ。

そのうちすやすや寝ていた直太朗が泣き出しました。
抱っこしてあやしている間も、
多笑は「お父ちゃん、多笑ちゃんもだっこ、二人だっこ!」
少しの間、二人を抱えてゆらゆらしていたのですが、直太朗は泣き止まず。
やむを得ず多笑を下ろして、録画していた「デザインあ」を見せると、
ようやく多笑が静かになりました。

ゆりかごダンスの甲斐あって直太朗も再びすやすや眠り始めたので、
昼ご飯の用意をしようと思い冷蔵庫を開けたら、肉類がまったくなし。
焼きそばの麵はあれど、野菜室にあるのは
ズッキーニ、トマト、キュウリ、ニンニク、アスパラ、アボカド、カボチャ...。

出がけに妻は「お昼は焼きそばでも食べてね」とにっこり出て行ったはず...。
どこの国の焼きそばを作れと言うのか。

料理を諦め、
多笑に「ひふみよさんとこに玉子のトースト食べに行こうか」と言うと
「うん!」
「じゃあ、着替えよう」
「やだ、行かない」
「じゃあ、こまつやさんにパスタ食べに行こうか」
「うん!」
「じゃあ、着替えよう」
「やだ、行かない」...。

13時過ぎまで、親子3人パジャマです。

そのうち多笑がトイレに行くと言い出しました。
そこで妻の言葉を思い出します。
『多笑はトイレでズボン脱いだら、その流れで着替えるから』

「よし、これは!」と、早速、多笑をトイレに連れて行き、
二階から着替えを持って降りてくると、パンツをはいた多笑が
すでにトイレから出ていました。

「あれ、もう拭いた?」
「うん、ふいた」
「じゃあ、お着替えしよっか」
「やだ!」

ズボンを渡しても放り投げ続け、
「うさぎちゃんのズボン(パジャマのこと)!」と泣き叫びます。
(パジャマのズボンは物陰に隠しました)
とうとう多笑はパジャマのズボンを諦めて
ワカメちゃんがごとくパンツはみ出しルックで過ごすと心に決めたようです。

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13時半。
「お父ちゃんお腹空いたから、一緒にとみやさん行こう」
「うん」
「じゃあ、お着替えして」
「やだ」
×5...。

「じゃあ、もうお父ちゃんと直太朗だけで行っちゃうからね」
と玄関を出ると、背後から「おとーちゃーん!」と泣き叫ぶ声が。
振り返り、「じゃあ、お着替えして一緒に行こう」と微笑みかけると、
泣きじゃくりながら多笑が「ジェリー(ゼリー)買って来て」。

とても焼きそばを作る心の余裕はなく、
カップラーメンと多笑用の出来合いの冷やし中華を購入(ゼリーはなし)。
直太朗は、買い置きのレトルトのベビーフード。
ようやく食卓についたのは14時。

静かだったのは食べている間だけ。
食べ終えて少しすると、大食漢の直太朗が
「レトルトなんぞで足りるか!」と言わんばかりに大声で泣き出しました。

妻よ、君はいったい毎日、どのようにして娘を着替えさせ、
息子に授乳しながら、三食料理をし、離乳食までつくって食べさせているのだ。

僕は未だ洗濯すらできず、娘はパンツ一丁です。
論文? 無理無理。

妻が帰ってくるまで、あと4時間...。
あー、多笑が二階で「おとーちゃーん!」って呼んでる。
あ、後ろで直太朗が泣いている。

黙々と遊んでいたり、寝ている時は天使なんだけどなぁ。

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つづく

(夫記)



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