最近話題の?長門町の新住人・小池さんの話の続きを。

個人的なことなんですが私は
"おうち"というものに対して憧れとか夢とかを持っています。
成人するまではゴージャスな庭つきのでっかい家に暮らす、
というのが夢だったわけですが
県内外、様々な人の暮らしぶりを拝見していくなかで
明らかに自分の好みが変わってきて
今では"小屋"みたいな家に住みたいと思ってます。
家の外と家の中が断絶しているんじゃなくて
なんとなくつながっている感じが好きみたい。
それでいて、暮らす人の美意識とか楽しみ(工夫)がつつましく
散らばっている、とまあ、抽象的なのですが
そういう"おうち"に今は憧れているワケです。

で、小池さんちもそういう"おうち"だと私は思いました。

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ままごとみたいに小さな台所。
台所の要であるガスコンロはなんとキャンプ用のものを使用。
普通の人が聞いたら驚くであろう、身軽な装備であります。
木枠の窓、てづくりのカーテン、作業台の板。
普通の人が聞いたらやっぱり驚くであろう、質素なもの。
でも私にとっては、ハッとさせられる美しい空間でした。
(ちなみに今は改装が進み、立派な?キッチンが完成しつつあります)

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二階、まりか姫(小学生の娘さん)の書斎。
窓から朝日がさしこむ。
もともと蔵なので窓にガラスがなかったが
最近、冬支度ということでめでたくガラスが導入された様子。
小池さんの"おうち"は、すこしずつ成長していくらしい。

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ふすまの破れたところを修正した跡と思われる、の図。
こんなのアップするなよ〜!って言われそうだけど・・・
言ってしまえば、ぼろかくし。でも、これを見た時、
センスのいい直し方をするなあ、って思ったんです。
もの(人間もそうだけど)はなんでもいつか壊れる。
壊れた時にどう処置するか。
この、ふすまの傷口を愛でる感覚。
汚くてもポイッとしないで一緒に居続ける感覚。
そして修繕を楽しむ感覚。
そういうことがひと目でわかる。

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そしてきわめつけは「お風呂」(自作)。
手前に見えるブルーの丸いものが湯船です。笑。
なんか、いろんなものを通り越して
異国情緒さえ感じさせる・・・。
農薬を入れる用のでっかいポリ桶?を
吉沢金物店で購入し、排水の工夫をして、
シャワーカーテンをつけて完成。
(ほかの工程はやや省略)
ザ・生活革命。暮らし方は自由なんだ、と
今までの常識を捨てて、開放していいんだと
教えられる。なんか、ワクワクしてきます。

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最後に食卓の図。
この日の献立はぎょうざ、こんにゃくのさしみ、
きんぴらごぼう、ごはん、みそ汁。
これがなかなかの門前通なのです。
味噌、しょうゆなど調味料は近所の老舗味噌やさんで購入。
こんにゃくは、知る人ぞ知る信州新町のこんにゃく。
私が7年とかかけて知った食材情報を
半年?とかで手に入れているこのひとたち、
タダモノではありません。

というわけで、今月末、小池さんの"おうち"が
カフェスペースとしてオープンします。
名前は「MAZEKOZE」(まぜこぜ)です。

私がひろったキーワードは童謡、アイヌ、縫い物、土壁、
そのほか、暮らしのヒントが見つけられます。

(あやこ記す)

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