前編のお宅拝見に続き、後編は・・・落花生の収穫!

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善光寺から歩いて3分ほどの場所とは思えない
ワイルドな光景です。


真紀子さんとご両親が手をかけている家庭菜園。
じいちゃんの時代にはここで牛を飼ってたそうです。
牧場、まきばですよ、まきば(ちなみに乳牛)。
そしてその隣りの通りには
お偉いさんがお忍びでやってくるような、
芸者さんが出入りするような料亭が並んでたって話も。
さらに家の裏手には古墳があって人骨も発掘されたらしい・・・。
カオ〜ス!表通りにはない奇想天外ストーリー。
一見ただの家庭菜園なのに、
地域の歴史まで垣間みることができました。笑。


ところで、私は初めて落花生の収穫というものを体験しました。
落花生は土の中で実をつけるらしく、

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こんな感じで土の中に埋まって?います。
おもに根っこに実をつけるのですが
土の表面をはうようにして枝?茎?からも実を出します。

実がブチッと切れて土の中に残らないように
静かに引っこ抜きます。
念力みたいに心の中で「そーっとね、そーっとね」って
唱えながら落花生の茎の気持ちになって
切れないようにひっぱるのです。
短気の人には向かない作業かも。
(短気をなおすにはいいかも)

引っこ抜いた後は
茎や根から実をはずしていきます。
ぽくぽくと実をはずす作業はなんとも平和で
気楽なリズム感があって、おしゃべりもはずみます。

もし、一年中職業的に落花生につきあっていたら
人柄が変わったりするんじゃねえか?とふと思いました。

収穫した落花生は洗って乾かして
一週間もすれば食べられるようになります。

食べる時は、ゆでたり、煎ったり、
レンジでチンしたりして加熱します。
加熱しなければ来年の種となります。

と、めでたく落花生の収穫は終わったのですが
予期せぬ畑体験が待っていました。

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ザ・自然薯(ジネンジョ)の収穫。


数年前にもらったジネンジョの種芋を
「大きくなあれ」と5年ほど放置したら
地中でえらいことになっていました。
(写真は掘り始めの図)

結局、大人がひとりが入れるくらい、
直径2メートルほどの巨大な穴ができた。
芋を取り出すというより、9割は穴を掘るという作業。
スコップでまわりを掘って、足場をつくって
芋が折れないようにまわりは手で土を払って・・・
どんどん出て来る土を桶ですくって穴の外へ運び出す。

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「一体、なんの土木工事だっていうんだ!」
(建築士ならではのツッコミ)

二人でふーふー言いながら
あまりにハードな体勢と作業に
腕(ショベルカーの役割を果たす)の
コントロール能力を失い、芋をキズつけて
「ヒャー!」
「やっちゃった、ぶって!私をぶって!」
と謎のテンションに。

これって盛り上がる、野菜?だね・・・。

しかし、根っこが深くて
土の中でどんな形をしているのかわからない!
どこまで掘るのかわからない!
これが実に悩ましいのである。
そのうち頭に血がのぼってきて
なりゆき上「無」の境地に到達。笑。

ただただ無心に掘り続ける私たち。
ついにお芋様が全貌を表した瞬間、
「やったー!!!」と雄叫びをあげ
全身で喜びを分かち合いました。

いやあ、しかし、これ、一緒に掘った相手との
連帯感めっちゃあるよ、じねんじょ。
有無を言わさないテンションのあがり具合と、
後にひけない連帯感はおまつりみたいでした。

ひとことに畑と言っても
野菜の種類や作業の内容によって
いろんな頭脳や感覚、体の筋肉、精神が
使われることがわかりました。
(考えればわかることだけど)

っていうか、畑、単純じゃねーぜ!


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ちなみに親ゆびくらいの種芋がこれだけになりました。
とろろ汁にしたり、天ぷらにするのがよいらしい。

最後におまけ。
お昼ご飯の図。
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ジネンジョにくっついていた「むかご」。
塩ゆでするとおいしくいただけます。
「むかご」は長芋なんかにもつくそうですが
ジネンジョについたむかごは特においしいと
いわれているそうです。

とまあ、
話はつきないのですがこれにて〈完〉

(あやこ記す)

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