長野・門前暮らしのすすめ

活動の記録

安全スキルアップ講座

安全スキルアップ講座
11月21日(日)
城山公民館別館 旧蔵春閣ホール
文科省の研究開発プログラムに認定されているワークショップ。ゲームや寸劇づくりなどを通して子どもたちが犯罪に巻き込まれないための「感覚」や「考え方」「対応力」を身につける。
【講師】安全ファンフェアーズ
【参加者】第一部 対象:小学生と保護者17名 
     第二部 対象:中学生〜一般10名
【内容】フルーツバスケット、だるまさんが転んだ、新聞でつくった棒を使ったゲーム
    音を聞き分けるゲーム、寸劇づくりと発表
*第一部

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「だるまさんが転んだ」の様子

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講師の”ヨッシー”。
新宿〜NYなどの大都会で”パトロール”活動を10年以上続けてきた

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講師のわたなべなおこさん。演出家
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新聞棒を使ったゲーム。
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寸劇づくり。
シーンには、ヨッシーから伝授された
身をかわすための体の動きを入れる。
シーンに身近な場面や言葉をちりばめることで
体の動きが覚えやすくなったり、
理解しやすくなったり、たのしくなったり
リアルにイメージできたりするので
何度かシーンを繰り返して
ブラッシュアップしていくことが大事なのだとか。
そして、知らない人と寸劇をつくるということは
コミュニケーションの能力を高めることにつながるという。
まず寸劇をつくるために言葉を交わし、相談し、
アイデアを出してどうするかを決めて実行する。
実際の寸劇では、
普段の生活では他人と接触することは少ないけれど
手をつかんだり、肩を組んだり、相手の体に接触する。
ちょっとはずかしいことを一緒にやる楽しさもある。
体の使い方についてはヨッシーが、
創作の点についてはなおこさんが
コメントし、フィードバック。
全員で理解を深めていく。
ちなみに全国各地でワークショップを経験している
講師の二人が言うには、完成したシーンは
その地域それぞれのものができてくるのだとか。
 *第二部
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新聞棒を落とさないように相手と力加減を調整しながら
他のチームにあわせて動く。
注意力や体の使い方、相手との呼吸など
簡単そうに見えてそうでもない。
汗だくになりながら、楽しみながら
声をかけあいながら体を動かす。
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からんできた相手から逃れるための、手の使い方を説明中。
講師・ヨッシーのポリシーは「勝たない負けない」。
「僕は百戦錬磨ですが、勝ったことも負けたこともありません。
 相手も勝ったり負けたりしない。
 大事なのはコミュニケーション。
 面子をつぶさず、相手の心を傷つけず、
 どちらもいやな思いをせず、争いの火をつけず
 その場をきりぬけられるのがいい。
 勝つことも、負けることも、
 痛いことも、まちの中では何の意味もない。
 武器も権力も力もない民間人が自分の身を守るために
 どうしたらよいかということを考え続けている。」
 (ヨッシー談)

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最後に講師と参加者で今日の感想を出し合う。

「ゲームのようにとどめの一発をくらわす、というのは
 勝つと気持ちいいが、これはリアルな話ではない。
 実際には、とどめの一発などをやってしまうと
 もっとややこしくなる。自分の身をまもるためだったとしても
 相手に傷を負わせると留置所に8時間拘束なんてことも起きる。
 これはなにげない日常の場面でも同じことが言える。
 相手をやっつけてしまっても、結局なんかこじれちゃう。
 関係というのはゼロにもどすのが一番いい。
 これをやってれば世界が平和になると思うんだけど。
 確かに多少のガマンは必要。
 でも多少のガマンで平和になるんだらそれでいいと思うんですけどね〜。」
(ヨッシー談)
最初、「安全スキルアップ講座」というタイトルからすると
護身術の講座なのかな?と思っていたのですが
実際にワークショップの様子を見ていたら
確かに護身術のことも教えるんだけど
ヨッシー自身は「護身術は使わない方がいい」と言ったり
(でも本人は護身術の相当のプロです)
「15分トーク」とか言って
「からまれたらとにかく弾丸トークを15分するんです」
相手とコミュニケーションをとってなんとかことなきを得るやり方とか
上手な逃げ方とかをポップな口調とリアルな体験談をまじえながら
説明してくれました。
都会の防犯?状況とはまた違うけれど、ヨッシーの考え方や
危険な場面をプラス方向に変えるという発想
(例えば喧嘩がはじまりそうだったけど逆に仲直りしちゃったみたいな)
は本当に素晴らしく、すぐにでも自分の生活に役立てられると思いました。
護身術というよりも、平和な気持ちの持ち方を教えられた一日でした。
(あやこ記す)