桜枝町の長屋に暮らす森戸典子さんを訪ねました。・・・・・・・・・・・・「旭山がすぐ見えることや 小路があったり古い家があったり いい町だなあと思っていました」去年の秋、森戸さんは名古屋から長野へ移り住んできました。もともとスキーが好きで志賀高原にはよく行っていたそうです。信州への移住を考えはじめた時、山で暮らすという選択もあったけれどいきなり山の生活はハードルが高いということで長野市だったら生活の不便もないだろうと長野市内の物件を探しはじめた。今暮らしている長屋は市内の不動産屋さんに紹介してもらった。「日本人は誰も住まないけど外国人なら住むかな〜 と思ってる物件があるんですよ。それ行ってみますか」とその不動産屋の営業マンは言ったらしい。「たまたま、担当してくれた営業マンの人が おもしろい人だったんです。 だからこの長屋が見つかったんですよね」そして案内してもらったところ、ひと目で気に入った。名古屋という都会での暮らしが長い森戸さんにとっては家賃も安いと感じられた。左上)仕事場入り口の掲げられた看板右上)筆文字や絵をかくための画材、道具左下)縁側から見える庭の草木右下)寝室に飾ってあったレトロなカメラ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・森戸さんの職業はフリーライター。学校を卒業後、デザイナーを目指し出版社に就職するが「おしゃべり」な性質が功を奏し?次第に取材に出かけるようになり気がつけばデザイナーの仕事ではなくライターの仕事をするようになった。その後(だいぶ省略)フリーライターとして独立し旅行雑誌や情報誌、単行本を中心に取材や原稿を執筆するようになる。得意ジャンルは温泉と旅行記事全般。県内の温泉にはほとんど足を運んでいるほか、全国の温泉事情にも詳しい。「温泉は日本文化です。 そして長野県にはいい温泉があります。でも、 全国レベルで見たらとても素晴らしい温泉なのに、 地元の人はあまり価値を感じていない場合が多い。 価値を感じていないために 昔から受け継がれてきた、その温泉独自の文化が 失われてしまう場合もある。 県内には知られていない、いい温泉があります。 そのよさを書きたいです」森戸さんが暮らす長屋一軒分には1階に2部屋、2階に2部屋、お勝手、トイレ、風呂、それから庭と縁側がある。左上)洗面所にはスキーのブーツと洗濯機がおいてあった右上)お風呂の窓。窓枠の淡いグリーン色がお気に入り左下)縁側のガラス戸についているカギ。しめるのにコツがいる右下)お風呂や洗面所など水回りにはタイルが使ってある
この家で、この町で暮らして1年以上が経つ。仕事や生活、好きなこと。いろいろなことが重なって、今はここで暮らしている。「長野での暮らしもひとつの”旅”なんだと思います」森戸さんが門前町のことを書くとしたらなんだろな〜とふと思いました。(あやこ記す)