久々の大雪の日に行われた、こども演劇ワークショップの様子です。これまでの3回は夏休みに開催してきましたが、今回は灯明まつりに合わせた「もんぜんまち劇場」のプログラムのひとつとして行いました。
近隣の小学1年生から5年生までの10人が参加し、フルーツバスケットや椅子取りゲームをアレンジしたコミュニケーションゲームのあと、演劇を創作しました。
講師はおなじみのわたなべなおこさんです。
今回の演劇の創作では、まずなりたいものをこども達に聞きます。「メロン」「魔法使い」「アーティスト」「ドラゴン」「パティシエ」「電車の運転手」・・・などなど、現実的なものから空想の世界まで実にさまざまです。いったいこれをどうやってまとめるのか・・と心配になりましたが、「場所はどこにする?」の問いかけに「不思議の国」との声が上がります。木の上にあってエスカレーターでしか行かれない大きなレストラン、空中を走る電車、お菓子の家のパティシエ、砂漠のピラミッドに住むドラゴンなど次から次へと自由で楽しいアイデアが出て来ます。椅子や机を並べたり積み上げたりしてセットもどんどん出来ていきます。なりたいものを聞いてから約30分、こども全員が自分のなりたい役になり、舞台や小道具を自分たちでつくり、自分たちで考えたお話を、おかあさんや兄妹、近所の方の前で発表しました。わたしも不思議の国に迷い込む旅人の役で特別出演させてもらいました。年も性別も学校も違う10人が集まって、自分の考えを伝えたり、人の考えを聞いたりしながら、ひとつのお話、舞台をつくり、表現する、伝える。こどもたちにはコミュニケーション能力がないのではなく、こどもたちの身近にコミュニケーションの機会と必要性がないのかなと思います。以下、文科省のHPからの抜粋です・・・平成22年度から文化庁「次代を担う子どもの文化芸術体験事業」のメニューの一つとして「児童生徒のコミュニケーション能力の育成に資する芸術表現体験」が展開し、芸術家等と教師の連携による芸術表現体験活動を取り入れたワークショップ型の授業を実施しています。
今年度、長野県内では、山王小学校、高山中学校、長野養護学校朝陽教室の3校で実施しています。興味がある方はナノグラフィカにお問い合わせください。
(たまみ)