長野・門前暮らしのすすめ

門前暮らし日記

絵馬プロに寄進する。

僕は今のこの善光寺門前町を自慢に思っています。そんな僕にとって、魅力的なプロジェクトが進んでいます。「平成の武井神社御柱祭 大絵馬奉納プロジェクト」、略して「絵馬プロ」。活動の詳細や趣旨は絵馬プロのブログに記されているので、そちらを参照してください。本日はその絵馬プロに寄進をしてきました。kishin_anzai.jpg一万円以上の寄付をした人は、絵馬の裏側に名前が記されます。また、制作現場であるKANEMATSUに足を運んだ人は誰でも、「未来への一言」を書いて、そのメッセージとともに撮影してもらえます。そのデータは記録メディアに保存され、絵馬の裏側に貼り付けられる計画です。僕も未来へのメッセージを書き、撮影してもらいました。僕のメッセージは「子供たちが その子供たちに自慢できる街に」。message_anzai.jpg絵馬そのものも、素晴らしいものになりそうです。絵師・OZさんが1500枚もの写真を基に下絵を完成させ、これから3.6×1.2mの板に絵付けをしていきます。sitae_anzai.jpg
miyamoto_anzai.jpg
上が、完成した下絵の一部。木遣り隊の先頭に描かれているのは、このプロジェクトの発起人の一人である宮本圭氏。そして下の写真が取材に答える宮本氏当人。似ている…。下絵なのにここまで詳細に描かれているのです。御柱祭当日その場にいた人は、たとえ一見物者であっても絵馬に描き入れてくれます。当日、カメラを持って写真を撮りまくっていた僕は、ファインダーを覗く自分を描いてもらおうと思っています。24年に一度の御柱祭の様子を絵馬に描いて、武井神社に奉納するこのプロジェクトは、武井神社の長い歴史でも、万延元(1860)年、大正15年、昭和61年の計3回しか行われていません。下の写真は大正の大絵馬。武井神社に飾られています。ema_anzai.jpg
見比べると、その時代ごとの街の様子と、街の人たちの思いや生き方が伝わってきます。
そうした絵馬を今この時にも残そうというこのプロジェクト、僕はとても素敵だと思います。ほとんどはボランティアの力によって運営していますが、
材料費、制作費などは当然かかります。これらは市民有志の寄付金によってまかなわれます。寄付金の目標額は150万円。僕は今のこの街を自慢に思っています。ナノグラフィカの活動があって、ボンクラの活動があって、こまつやができて、1166バックパッカーズができて、ひふみよができて、素敵な人々が住んでいる。24年後、48年後の御柱祭の時に、僕の子供たちやその子供たちに「今も素敵な街だけど、あの頃も素敵な街だったんだよ。 ほら、ここでおじいちゃんがカメラ構えているでしょ。 ここで木遣りをあげているのは友達でね…」なんて話をしてみたい。みんなで今この時の門前町を歴史に残しませんか。150万円まで、あとどれくらいかな。
(夫記)