昨日2月11日、青麻講(あおそこう)例大祭が青麻社で開かれました。
近所の和田さんから青麻講に誘われるまで、僕は青麻社の存在すら知らなかったのですが、
横沢町公民館の隣、八幡社の脇にある小さな祠が、それでした。
青麻社は、本社が仙台にあり、
中風(ちゅうぶ)除けの守護神だということです。
中風とは、脳卒中や脳梗塞の後遺症による麻痺のことをいうそうです。
なるほど、昔は脳卒中や脳梗塞のメカニズムなど分からなかったでしょうから、
ある日、突然倒れて、体の一部または全部が動かなくなる病、という認識だったのでしょうね。
脳の病気がきちんと診断されるにつれ、「中風」という言葉自体が消えていったのでしょう。
当日は、あいにくの雪の中、ざっと200人くらいが集まり、神主さんが祝詞をあげ、
講員に甘酒が振る舞われ、御札とまゆだまなどが配られました。
御札について神主さんがしてくださった説明によると
「神棚の正面には伊勢の神様、
右側には地域の神様、横沢町でいえば湯福神社の御札を飾り、
左側にこの青麻社の御札を飾ってください」とのこと。
さて、わが家には神棚がありません。
まゆだまをどこに飾ればいいのかもわかりません。
やむを得ず、居間の長押(なげし)を利用して御札を立てかけ、
画鋲とひもを駆使してまゆだまを飾りましたが、
風が吹けばどちらもすぐに飛んで行ってしまいそうな頼りなさです。
ちなみに、天井に貼ってある「雲」の字は、昔そこに神棚があった名残です。
わが家の造りでは、神棚の上には2階の部屋があり、
どうしてもその上を踏んでしまうので、
神棚の上には何もない、ということを意味する「雲」という字を
かつての住人が貼ったのでしょう。
(ほかに「空」や「天」という字を書くこともあるそうです)
引っ越してきた時から疑問に思っていたのですが、
ある時、知り合いの建築士さんが教えてくれました。
(夫記)