長野・門前暮らしのすすめ

門前暮らし日記

「もんぜんお仕事体験 その8」の様子

10月13日に行われたお仕事体験の様子をお知らせします。桜枝町「台湾茶館 珠露」にて、定休日のお仕事を体験。参加者は2名でした。お二人の参加者は、以前から気にはなっていたものの今回が初来店。店内の雰囲気に感動されていました。
簡単な自己紹介の後、早速体験を開始。
本日の作業は①販売用茶葉の袋詰め②冬用のメニュー帳「茶譜」の製作【販売用茶葉の袋詰め】今回は、6種類のお茶を袋詰めしました。
専用の袋にラベルを貼り、15グラム、30グラム、50グラムを計量して袋に入れ、封をします。
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【冬用のメニュー帳「茶譜」の製作】
お茶の飲み方の種類、茶葉の紹介が印刷された紙をノートに貼ります。(写真を撮り忘れました…)

二つとも地味ではあるけれど手間のかかる作業です。今日は作業をしながら、木村さんの学生時代の話や参加者の方が今の仕事に就くまでの話などをしましたが
普段は一人でコツコツと作業されているのですね、木村さん。

そのとき聞いた木村さんの高校時代の思い出話から印象に残った話しをひとつ紹介します。
1年間の留学から日本に帰る飛行機の中の同級生達は、
「英語で会話する組」と「日本語で会話する組」に分かれていたそうです。この差はなんだろうと考えたとき、
「英語で会話する組」の留学先は田舎で、日本語を話せる人が全くいない環境。「日本語で会話する組」の留学先は都会で、周りに日本語を話す人がいる環境。「英語が話せるようになりたいなら、英語しか使えない環境に行けばいいんだ」と気付いた木村さんは、この学びを中国語習得にも活用したそうです。

「今は自分を探しているところです。」という若い女性の参加者へ、「若い時には1年間で自分の想像できなかった自分になれるから、時間を無駄にしないようにね。」とアドバイスされていました。日本語講師をされていただけあって、先生らしい口ぶりに、思わず感心してしまいました。作業後は「功夫(くふう)茶」を楽しみました。木村さんに飲み方を教わり、香りと味を楽しみます。香りを楽しむ為に、重ねた器をひっくり返す時はどきどきします。
それぞれ違う茶葉を味わったので、香りと味を比べる事もできました。
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「自分のお店を持つ」って華やかに見えますが、地味〜に、ひたすら淡々とした毎日の積み重ねでそのお店は保たれているのですね。
(篠宮・記)