2015年3月に金沢まで延伸される予定の北陸新幹線で一番速い列車の名前がこのたび、「かがやき」に決まりました。「かがやき」は、かつて1988年から1997年まで、長岡~金沢・和倉温泉・福井間を結んでいた特急列車の名前と同じです。かつての「かがやき」は長野は停車しませんでしたが、これからの新幹線「かがやき」は全列車が長野にも停車します。
しかし、具体的に何が「かがやき」なのかははっきりしませんので、山の名前である「あさま」とはニュアンスが異なります。何が「かがやき」なのかは、自由に想像することができます。
「加賀百万石の輝き」・・・ある番組では、そうインタビューに答えていた人がいました。金沢は金箔の生産で日本一で、伝統工芸のイメージもあります。
北陸だけの「かがやき」ではありません。長野はどうでしょう。長野オリンピックのメダルや、スキー場の雪の輝きもイメージされるかもしれません。長野では「長野かがやき国体」や「北信越かがやき総体」も開催されました。
輝きといえば、私は、善光寺御開帳の際に公開される「前立本尊(まえだちほんぞん)」を思います。前立本尊は、7年目ごとの御開帳の時だけ拝める仏様ですが、その金色の輝きには、毎回感動させられます。暗い回廊をめぐる「お戒壇めぐり」の闇の世界とはまさに正反対だからこそ、余計に見る人の心に輝きを感じさせるのかもしれません。
前立本尊の写真(前回の御開帳のサイトより)
「かがやき」は未来をイメージさせるだけでなく、長野県を含む北陸新幹線沿線の伝統文化にもふさわしいネーミングと言えます。
2015年春の新幹線金沢延伸も、善光寺御開帳も、あともう1年半後に迫りました。