長野・門前暮らしのすすめ

門前暮らし日記

033 えびす講の「江戸里神楽」の魅力

  今日11月18日から、商売の神様・西宮神社で
「えびす講祭」が始まりました。
 えびす講祭で、ぜひ多くの方に観ていただきたいのが、
社殿で行われる「江戸里神楽(えどさとかぐら)」です。
18、19、20日とも、午前11時半と午後3時から
で、どなたにも公開されます。
 毎年、江戸里神楽を奉納するのは、わざわざ東京の
荒川区日暮里からお越しの松本源之助社中です。
この神楽は、1995年には国の重要無形民俗文化財に
指定されています。
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 左が、松本源之助氏(大正13年生まれ)。数々の賞を受賞され、
 東京都の名誉都民です
 お獅子、打ち出の小槌を鳴らす大黒様、”ひょっとこ”が
登場する20分ほどの公演です。体の動きが見事です。
 最後は見物人も加わって、一同で三本締めをします。
「よー、パンパンパン、パンパンパン、パンパンパン、パン。・・・」
 とてもおめでたくて、私には、毎年これを観ないと
冬が来ないという行事になっています。
 西宮神社の丸山宮司によると、東京の江戸里神楽が
長野の西宮神社で行われるようになったのは、今の松本
源之助氏(大正13年生まれ)の先々代の時で、昭和の
初めからといいます。
 ということは、江戸から続く東京の伝統芸が、この善光寺
門前で、かれこれ80年も続いていることになります。
 えびす様は関西から来た神様。一方、神楽は江戸東京
から。ここ長野で、東西の文化が見事に融合しています。