長野・門前暮らしのすすめ

門前暮らし日記

茂菅の区長・栗田静一 さん

茂菅の区長さん、栗田さんを訪ねた時のお話をすこし紹介します。0125mosuge.jpg 015 茂菅の区長・栗田静一 さん茂菅の区長さん、栗田さんを訪ねた時のお話をすこし紹介します。茂菅は、406号をはさんで旧茂菅と松島団地、地蔵平東団地があります。団地は20年以上前に開発された場所で住んでいる人には戸隠や鬼無里の人が多いようです。茂菅はもともと芋井という地域でしたが、「下(善光寺町)の方へつきあいをもとめて」明治時代に長野市に合併しました。茂菅は戸隠、鬼無里から善光寺へ向かう街道筋でちょっとした交通の要所?であったようです。急傾斜地が多く、耕作面積が少ないので茂菅に住んでその周辺に畑をかりて農業を営む人が多かったそうです。田、畑、蚕。耕作地が少なかったけれど戦後の農地改革によって裕福になりました。現在農業にたずさわる人は減っていて、サラリーマンや会社員などのお勤めをしている人が多いとか。「日本(または長野)も(フランスみたいに)農業を大事にする国であってほしい。 農業をする人が誇りを持って仕事できるようになればいいんだけど。」 と、自身もりんご農園を営んでいる栗田区長。まちの現状としてはほかのまちと同じ様に人口減・高齢化が進んでいる。茂菅区で運営している保育園でも子供の数が少なくなり困っています。若い夫婦と子供の家族は、だいたい外へ出ていってしまうのでこどもが増えない。二世帯住宅で暮らしている人もいるけれど、親と一緒に生活する人は珍しいという。そのことが人口減少、高齢化を進めている原因のひとつであるらしい。ただ、近くに暮らしていておまつりやお正月などの行事にはまめに帰ってくるという人が多いそうだ。まちの活動のひとつとしては「いいづな煙火保存会」の活動があります。秋祭りに花火をつくって打ち上げまでこなすまちの一大イベントでもあります。「この花火があるから所帯もって外へ出ていってしまった人もこの時だけは帰ってくる。 この岩山をとんであるいて、花火の用意をするんだよ。 しかもこんな不景気のご時世だといろいろ苦労が多いと思います。 区民から寄付なんかを集めてやるんだから、若いもんはエライもんだよ」準備の大変さはもちろん、寄付金など様々な面での苦労があるため花火大会を続けるかどうか、区民に対してアンケートもかつて実施された。その結果、区民の意思として花火大会は続けられている。区民の皆さんが町の自慢かつ大切な行事としてこの花火を守っていこうとしていることが伝わってきます。こういった行事が残っていることは素敵だなあと思うのです。(あやこ記す)