長野・門前暮らしのすすめ

門前暮らし日記

箱清水町 中島真紀子さん 後編

前編のお宅拝見に続き、後編は・・・落花生の収穫! nakamakihatake01.jpg善光寺から歩いて3分ほどの場所とは思えないワイルドな光景です。真紀子さんとご両親が手をかけている家庭菜園。じいちゃんの時代にはここで牛を飼ってたそうです。牧場、まきばですよ、まきば(ちなみに乳牛)。そしてその隣りの通りにはお偉いさんがお忍びでやってくるような、芸者さんが出入りするような料亭が並んでたって話も。さらに家の裏手には古墳があって人骨も発掘されたらしい・・・。カオ〜ス!表通りにはない奇想天外ストーリー。一見ただの家庭菜園なのに、地域の歴史まで垣間みることができました。笑。ところで、私は初めて落花生の収穫というものを体験しました。落花生は土の中で実をつけるらしく、nakamakihatake02.jpgこんな感じで土の中に埋まって?います。おもに根っこに実をつけるのですが土の表面をはうようにして枝?茎?からも実を出します。実がブチッと切れて土の中に残らないように静かに引っこ抜きます。念力みたいに心の中で「そーっとね、そーっとね」って唱えながら落花生の茎の気持ちになって切れないようにひっぱるのです。短気の人には向かない作業かも。(短気をなおすにはいいかも)引っこ抜いた後は茎や根から実をはずしていきます。ぽくぽくと実をはずす作業はなんとも平和で気楽なリズム感があって、おしゃべりもはずみます。もし、一年中職業的に落花生につきあっていたら人柄が変わったりするんじゃねえか?とふと思いました。収穫した落花生は洗って乾かして一週間もすれば食べられるようになります。食べる時は、ゆでたり、煎ったり、レンジでチンしたりして加熱します。加熱しなければ来年の種となります。と、めでたく落花生の収穫は終わったのですが予期せぬ畑体験が待っていました。nakamakihatake03.jpgザ・自然薯(ジネンジョ)の収穫。数年前にもらったジネンジョの種芋を「大きくなあれ」と5年ほど放置したら地中でえらいことになっていました。(写真は掘り始めの図)結局、大人がひとりが入れるくらい、直径2メートルほどの巨大な穴ができた。芋を取り出すというより、9割は穴を掘るという作業。スコップでまわりを掘って、足場をつくって芋が折れないようにまわりは手で土を払って・・・どんどん出て来る土を桶ですくって穴の外へ運び出す。nakamakihatake05.jpg「一体、なんの土木工事だっていうんだ!」(建築士ならではのツッコミ)二人でふーふー言いながらあまりにハードな体勢と作業に腕(ショベルカーの役割を果たす)のコントロール能力を失い、芋をキズつけて「ヒャー!」「やっちゃった、ぶって!私をぶって!」と謎のテンションに。これって盛り上がる、野菜?だね・・・。しかし、根っこが深くて土の中でどんな形をしているのかわからない!どこまで掘るのかわからない!これが実に悩ましいのである。そのうち頭に血がのぼってきてなりゆき上「無」の境地に到達。笑。ただただ無心に掘り続ける私たち。ついにお芋様が全貌を表した瞬間、「やったー!!!」と雄叫びをあげ全身で喜びを分かち合いました。いやあ、しかし、これ、一緒に掘った相手との連帯感めっちゃあるよ、じねんじょ。有無を言わさないテンションのあがり具合と、後にひけない連帯感はおまつりみたいでした。ひとことに畑と言っても野菜の種類や作業の内容によっていろんな頭脳や感覚、体の筋肉、精神が使われることがわかりました。(考えればわかることだけど)っていうか、畑、単純じゃねーぜ!nakamakihatake06.jpgちなみに親ゆびくらいの種芋がこれだけになりました。とろろ汁にしたり、天ぷらにするのがよいらしい。最後におまけ。お昼ご飯の図。nakamakihatake04.jpgジネンジョにくっついていた「むかご」。塩ゆでするとおいしくいただけます。「むかご」は長芋なんかにもつくそうですがジネンジョについたむかごは特においしいといわれているそうです。とまあ、話はつきないのですがこれにて〈完〉(あやこ記す)