箱清水町在住、中島真紀子さんを訪ねました。旦那さまと二人暮らし。善光寺から歩いて2〜3分のところにある二軒長屋を改装して旦那様と二人暮らし。家の前には畑があります。大家さんはお隣・ご両親であるため自由に改装できたらしい。二軒長屋をぶち抜いて、一軒は生活スペース、もう一軒は仕事場に。ちなみに真紀子さんの仕事はフリーランスの建築士。「小さい頃、新しい家を建てるっていうんで そりゃあワクワクしたんですよ。 どんな家ができるのかって。 でも建った家を見てガックリしたの。 両親にしてみれば予算とかね、 いろいろあったと思うんだけど 屋根の野地板が、まがいものだった。 本物じゃないじゃん!ってショックでした。 そういう子供だったのね。」 そして、真紀子さんはとにかく自分の家を建てるために(欲望がはっきりしすぎです!笑)建築の勉強をするようになったとか。学校を卒業後は長野市内の大手建築会社に就職。「結婚なんてしなくていい!バリバリ仕事するぜ!!」と思っていたのもつかの間(?)予想外の出会いが訪れめでたく結婚。寿退社の後はフリーランスで仕事を続けています。そして現在、最終目標が「自分の家を建てる」ことであることは変わりないらしい。「いくつ妄想の家を建てたかわかりません…。」なんて楽しくて苦しい作業なんでしょう。今、真紀子さんが暮らしている家は築30年くらいの平屋をリフォームしたもの。じゅうぶん素敵だと思うんだけどな・・・。「リフォームとか、今ある建物をなんとか活かす、 という制限がある中でつくるのも楽しい。 でもまあ建築家だったら、そりゃあ作り手だから まっさらなところからつくる新築の方が やりがいはあるよね。」いつか建つであろう、真紀子さんの”おうち”を見てみたいなあと思いました。事務所の打ち合わせスペース。縁側が気持ちいい〜。窓の外は庭になっています。壁は自分で白く塗りました。レトロな換気扇がなんとも美しく見えるのはなぜなんでしょうか。長屋をぶち抜いた!の図。ぶち抜いた後、戸がつけられ通行可能に。キッチンの窓辺。水色のタイルを自分で張りました。古いとも新しいとも言えない、微妙に年代モノ?の窓ガラスがチャーミング。(後編に続く)