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僕の夏休みは11日から16日までだったのですが、
最初の二日間は僕と多笑が熱を出し、
その後、妻が熱を出し、どこにも行かずに家で過ごしていました。

多笑は七夕の短冊に「うみへいきたい」と書いていたので、
僕の夏休み中に海へ連れて行こうとは思っていました。
しかし、夫婦そろって熱は下がっても何となくだるくて身体が重いため、
「まぁ、海に行ってもねぇ...」
「そうだね、多笑は『なんかゴミ浮いてる』とか言ってすぐ帰るだろうしねぇ」
「砂がついただけで、帰るとか言いそうだよねぇ」
とか言って、だらだら過ごしていた8月15日の朝。

何の気なしに、多笑に「海に行きたい?」と聞いたら
「行きたくない。楽しそうじゃないし」との返答。

ここで、我ら夫婦、ハッと我に返り、自分たちの言動を反省しました。
どうやら親のせいで、海は楽しいものではないという印象を与えてしまったに違いない。

「いやいや、多笑ちゃん、海は楽しいよ!」
「お父ちゃんもお母ちゃんも海が大好きなんだよ!」

取り繕いながら重い腰を必死で上げたのは午前10時半ごろ。
バタバタと必要なアイテムを車に詰め込み、
ファミレスでの昼食を経て、午後1時には直江津海水浴場へ辿り着きました。

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無鉄砲な直太朗がズイズイ沖へ突き進むのはある程度、予想していましたが、
若干、潔癖性のケがある多笑が波に揺られて楽しそうにしているのは予想外でした。

実は僕は幼い頃、海が苦手だったのです。
妻もはじめての海では「ぬれる、しょっぱい」と泣いてばかりいたそうです。
僕らの血を引いていれば、きっとすぐ帰りたがるだろう、
そう思っていたのですが、いやいやまったくそんなことはありませんでした。

二人とも波にもまれ相当量の海水を飲みながらも、
果敢に沖へと進んで行きました。
(まさか1歳8ヶ月の直太朗が、浮き輪にしがみつきながらも
足の届かない深さのところまで行けるとは思っていませんでしたが)


帰ってきてから、多笑は嬉しそうにとみやさんで
「たえちゃん、うみにいったの。おぼれたの」と報告していました。
(浮き輪ごとひっくり返りました)

3歳の夏は一度きり。
ギリギリのところで、思い出づくりをしてあげられて、ホッとした両親でした。

(夫記)

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(おまけ)
前日、善光寺お盆縁日へ向かう妻と子どもたち。
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3月に僕がショートに切って以来、
伸ばしっぱなしだった多笑の髪。
七五三で髪をアップにしたいという娘の要望による措置ですが、
しかし、そろそろ印象が重たくなってきました。

僕が十年来通っている美容室の担当者に聞いてみたら、
子どもは2,000円、しかも初回は1,000円引きとのことで、
行ってきました、若槻大通り沿いのACTヘアー。
やはり、僕が長年お願いしている担当者の方が多笑も緊張しないで済むだろう、
と思ったのですが、大人に囲まれるとやっぱりカチコチで無口になる多笑。
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ただ、飽きて騒いだりは絶対しない、自称「おとななこども」の多笑は、
髪を切られている間、ずっとオリコウサンにしていました。
(しかし、美容師さんの問いかけには殆ど答えず、
 「幼稚園ではなに組なの?」という問いに
 蚊の泣くような声で「すみれぐみ...」とだけ答えていました。)

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前髪を短くしてもらい、サイドやバックはボリュームを抑えて、
毛先を揃えてもらっただけですが、やはりプロの仕事は違います。
大きな鏡を前に嬉しそうにしていた多笑が、一言だけ発しました。
「お母ちゃんみたいにしたい」。

サイドが少し短いので、ヘアピンの力を借りながら、
それでも、お母ちゃんとお揃いの一つくくり。
急におねえさんになってしまいました。


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一回2,000円とは言え家計が逼迫するわが家においてはバカにならないので、
七五三が過ぎたら、またお父ちゃんかお母ちゃんの
ざん切りアマチュアとこやさんに逆戻りですが、
たまには美容室に連れて行くのもいいなぁ、と、
鏡に見とれる娘の姿を見ながら思いました。

(夫記)

安斎家のフツウな門前生活

子連れで門前に引越してきた一家の暮らしぶりを徒然なるままに綴ります。